【初心者でも安心】剪定バサミの選び方・かんたん手入れ、おすすめ品紹介

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お花や植物を育てていると、育てる楽しみとともに、適切な手入れが重要になってきます。剪定バサミ(剪定鋏)は、植物を健康的に育てるために欠かせない道具です。

しかし、剪定バサミを選ぶのに迷うことはありませんか?サイズや形状、刃のタイプ、さらには使い勝手など、選ぶポイントが多く、どれを選べば良いのか分からないという方も多いはずです

この記事では、園芸初心者の方でもすぐに実践できるよう、剪定バサミの選び方を基礎からしっかりと解説します。剪定バサミの種類や特徴を知ることで、より効率的に作業ができ、植物に負担をかけずに手入れを進めることができます。

適切な剪定バサミを選ぶことで、観葉植物や生け花の手入れがよりスムーズになり、植物が元気に育つ手助けになるはずです。今後のガーデニングライフをもっと楽しく、快適にするための第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。

目次

剪定バサミの基礎知識

室内園芸を楽しんでいる方々にとって、剪定バサミ(剪定鋏)は非常に大切な道具です。観葉植物や生け花の手入れを行う際には、適切な剪定が植物の健康を保つために欠かせません。

剪定バサミを選ぶ際には、植物の種類や手の大きさ、使いやすさなどを考慮する必要があります。ここでは、剪定バサミの役割や特徴を理解し、選び方の基礎知識を身につけることができる内容をお伝えします。

剪定バサミの役割と重要性

剪定バサミは、植物を剪定するための専用工具です。剪定とは、植物の成長をコントロールし不要な部分や傷んだ部分を取り除く作業を指します。この作業は植物が健やかに育つために非常に重要です。

室内園芸の場合、観葉植物や生け花に対して行う剪定は、植物の形を整えたり、枯れた葉を取り除いたり、病気の予防をしたりすることが主な目的です。観葉植物においては、古い葉を取り除くことで新しい芽が育ちやすくなり、全体的に美しい形を維持できます。生け花では、花の持ちがよくなるように茎の先端を斜めに切ることで、水分が効率よく吸収されるようになります。

適切な剪定は、植物が不必要なエネルギーを消費せず、健康的に成長するために欠かせません。そのためには、正確な切れ味と、使いやすさが求められる剪定バサミが必須となります。

切れ味の悪いバサミを使用すると、植物を傷つけてしまうことがあり、逆に植物の健康を害することになります。

室内用剪定バサミの特徴

室内園芸で使用する剪定バサミには、いくつかの特徴があります。まずは、軽量で扱いやすいことが挙げられます。室内の狭い場所で作業することが多いため、片手で持って使えるようなコンパクトで軽量なバサミが適しています。

細かい作業がしやすいように、刃先が鋭く、精密にカットできることも大事です。

室内用の剪定バサミは、観葉植物や生け花専用に設計されたものが多いため、長時間の使用でも手が疲れにくいデザインが特徴です。グリップ部分がエルゴノミクス(人間工学)に基づいて設計されていたり、滑りにくい素材で作られていたりします。これにより、繊細な作業を安定して行えることができます。

室内用バサミは、刃の形状や切れ味も工夫されており、観葉植物や生け花の細い茎や花を傷つけずに切ることができる設計になっています。

刃先が曲線を描いているものや、細かい部分をカットしやすいように細くなっているものもあります。このようなバサミは、植物の成長を妨げず、より精密な手入れが可能となります。

室内での使用を考慮して、静音設計や手入れが簡単なものもあります。騒音が気になる場合や、メンテナンスの手間を減らしたい場合にも便利です。

観葉植物と生け花用ハサミの違い

観葉植物と生け花は、いずれも剪定バサミを使用する対象ですが、それぞれの用途や特性に応じて選ぶべき剪定バサミは異なります。

観葉植物は、一般的に葉や茎を剪定することが多く、枯れた葉や枝を切り取るために使用します。観葉植物の剪定には、細かな作業が求められることが多いため、刃が鋭く、精密に切れるハサミが必要です。手が疲れないように軽量で、握りやすいデザインのものが好まれます。太く硬い茎を切る場合もあるため、耐久性のある素材や切れ味が求められます。剪定後に植物の見た目を整えるため、枝の端をきれいにカットすることも重視されます。

生け花用の剪定バサミは、観葉植物用のものとは少し異なります。生け花の場合、花や葉の形を整えるために、茎や葉を細かくカットする必要があります。精度が非常に重要で、花や茎を傷つけないように慎重に作業を行わなければなりません。

生け花用のハサミは、刃が非常に鋭く、細い部分までカットできるように設計されています。花の茎を斜めに切ることが多いため、切れ味だけでなく、刃先の形状や角度にも工夫がなされています。

生け花用のハサミは、デザインにもこだわりがあり、美しさや使い勝手が重視されます。多くの生け花用ハサミは、手にフィットしやすく、長時間の使用でも疲れにくい構造になっています。作業中に手を傷めないように、グリップ部分が滑りにくい素材で作られていることが多いです。

剪定バサミの選び方

剪定バサミを選ぶ際は以下のポイントを押さえると選びやすくなります。

  • サイズ
  • 刃のタイプ
  • 刃の素材
  • 替え刃が可能か
  • グリップの形状
  • バネの種類

剪定バサミのサイズ

『使う人の手のひら大』の長さの剪定バサミが使いやすいです。手よりも大きい剪定バサミだと、ハンドル部分の幅も広くなるので握力を十分に発揮できず太い枝を切りにくくなります。手よりも小さな剪定バサミだと、握り込む際に指が邪魔になり上手く切ることができません。

オススメは自分の手のひら大かやや大きめを選ぶことです。手のサイズは、手首についている一番上の横しわから中指の先端までの長さを参考にしてください。日本人の手のサイズの平均は男性:18.3cm女性16.9cmです。
(データ引用:河内まき子2012:AIST日本人の手の寸法データより)

剪定バサミの刃のタイプ

剪定バサミで代表的な3種類の刃のタイプをご紹介します。

  • バイパス式
  • アンビル式
  • ラチェット式

「バイパス式」

仕上がりが美しく、剪定による植物へのダメージを抑えたい人向けです。半月型の切り刃に三日月型の受け刃がある一般的な剪定バサミのタイプ。

切断する枝の上下から滑りながら刃が食い込むことで、美しい切り口に仕上がります。バラ・低木・挿し穂などのカットや、果樹などの生きた枝の剪定に向いています。普段使い用の剪定バサミとしてオススメです。

バイパス式のデメリット
①刃の形状上、右利き用と左利き用があること。左利き用の剪定バサミは店頭での取り扱いが少ない点です。対策としては、利き手の区別なく使用できる両刃タイプのバイパス式剪定バサミも高価ですがあります。
②刃の厚みがあるので抵抗を受けやすく、枝の切断にやや力が必要な点です。こちらの対策としては、手に負担をかけないためにも、握りやすいサイズの剪定バサミを選びましょう。

「アンビル式」

枝をまっすぐに切りたい人はアンビル式の剪定バサミがオススメです。受け側が台のようになっていて、アンビルとは金床(かなとこ)という意味です。刃を包丁のように台に向かって落とし、枝を切断します。

メリットは切り刃が薄く受け刃が平らなので切断時に枝がずれにくく、太い枝がカットできることや硬い梅の枝から枯れ木まで切ることができる点です。刃をすり合わせない構造なので、利き手に関係なく左右兼用で使うことができます。替え刃式のモデルが多く販売されています。

デメリットは、アンビル式は数千円以上する高価な剪定バサミが多いことです替え刃非対応の商品は1,000円以下でもありますが、両刃で研ぐのが難しいので購入の際にはご自分の用途や使用頻度も考えて購入されると良いでしょう。

「ラチェット式」

少ない力で切れるため、握力が弱い人にオススメです。太い枝でも数回に分けて刃が食い込むので、少ない力で枝を切ることができます。ジャッキに採用されているラチェット機構が使われていて、テコの原理で効率よく刃が進みます。

ラチェット式の剪定バサミは、切っている最中のハンドルの開き加減に慣れが必要なことや、普通の剪定バサミより耐久性が劣ること、刃やフレームは丈夫な商品が多いが、構造上ラチェット部がやや弱く取り扱いに注意が必要なこと、歯車の動きで少しずつ刃を進める仕様のため、太い枝を切るのに少し時間がかかるなどのデメリットもあります。

そのほかにも、剪定バサミには枝キャッチタイプや太枝切りバサミもあります。

剪定バサミの刃の素材

刃の代表的な種類については以下のとおりです。

  • 炭素鋼
  • ステンレス鋼
  • 高炭素ステンレス鋼
  • ハイブリット刃
  • チタンコーティング

少ないお手入れで済ませるならば、錆びや汚れに強い材質を選びましょう。PVCコーティング(塩化ビニル樹脂)の刃は摩擦を軽減でき、切れ味と防汚性が高いです。

また、コーティングの剥げの心配が少ないチタンやステンレス製のモデルの剪定バサミはお手入れをすれば修理や研ぎを行わなくても長く使えます。

替え刃タイプも便利

切り刃と受け刃で構成されている剪定バサミは、研ぎが難しく自分で研ぐのは大変です。最近はハサミ研ぎを受け付けてくれるところも少なくなっているので、替え刃式の剪定バサミも多く販売されています。

プロ仕様の剪定バサミや電動剪定バサミ、それと、アンビル式やラチェット式の商品で替え刃式の商品があります。アンビル式の剪定バサミでは高価格帯の商品に替え刃式があります。

アンビル式は切り刃が薄い特徴があります。高頻度で長く使っていると刃こぼれしやすくなりますが、両刃式のため素人が研ぐのは難しく替え刃で対応される方が多いようです。

ラチェット式や電動剪定バサミは、太い枝を楽に切ることができますが、太い枝の切断は刃への負担が大きいです。切れ味が悪くなってしまうと刃を替える必要性が高くなります。

替え刃式の剪定バサミは、商品名に『替刃式』と書いてあるものが多いので、購入の際にご自分の用途や使用頻度に合わせて検討されてくださいね。

剪定バサミ、グリップの形状

グリップの手に触れる部分に溝があって滑りにくくなっているものや指挟み防止のため、グリップに大きく段がついているものなどがあります。

回転式グリップを採用している剪定バサミは手首の負担が軽く、握り込むと回転するので手への負担が少なく長時間の作業でも疲れにくい特長があります。

剪定バサミのバネの種類

コイル式バネ
現在の剪定バサミの主流。枝の切断時の衝撃を吸収して握った感触が柔らかく、手の負担減になる。
V字型バネ
跳ね返りがあり、ベテランの造園屋さんはV字型バネの「パチンパチン」という打ち合い音に愛着があって使い続けているひともいる。

おすすめの剪定バサミメーカー

店頭やショッピングサイトではいろいろなメーカーの製品が販売されています。その中でも園芸用品の有名メーカーごとの特徴とおすすめの剪定バサミをお伝えします。

岡恒(おかつね)

剪定鋏 No101,No103,No104

おすすめしたい人:コスパの良さを重視したい人
安くて性能がよく長く使える剪定バサミを求めている人向けです。量産品ながら高品質な商品が多く、ホームセンターなどでも取り扱いがあるので、店舗で実物を見ながら商品を選べる。岡恒の製品の中で、刃が研ぎやすい材質を採用していてメンテナンスしながら長く使えるモデルもあります。レザーケースや交換用ばねなどのアクセサリー類も豊富です。

【アルスコーポレーション】

おすすめしたい人:スッときれいに切れるハサミが欲しい人
老舗刃物メーカーとしてのノウハウを活かした切れ味のよさで、プロの農家さんや海外でも愛用されています。

ミニチョキ130DX
小型で細めのグリップのため、手が小さい女性でも楽に使える剪定バサミです。刃の開き幅が2段階調節が可能で、調節ピンを開けば太めの枝を切ることができます。持ち手が柔らかい素材を採用しているので、長時間使っても手が疲れにくいのもポイント。価格も手ごろで切れ味や使い勝手がよく、ガーデニング初心者さんや幅広くさまざまな植物の剪定を行いたい方にオススメです。

アンビル剪定鋏ブイエーセブン
アンビル剪定鋏ブイエーエイト

アンビル式の剪定バサミで、太い枝もしっかり切断できます。2段階式安全ストッパー機能が搭載され、けがの心配が少ないので初心者の方にもおすすめのアンビル式剪定バサミ。利き手に関係なく使えるのも嬉しいポイントですね。

【角利(かくり)】

大工道具のメーカーとしてのノウハウから生まれたオシャレで実用的なデザインの商品ラインナップ。格も手ごろで試しやすいです。

ガーデニングプロアルミ剪定鋏
鋭い切れ味で、きれいな切り口が特長の剪定バサミです。バラや生け花など細めの茎や枝をきれいに剪定したいときにオススメの一品。刃部がアルミでできており、錆びにくいので水洗いがしやすく、病気に弱いバラにも安心して使える製品です。製品自体、軽量のため、長時間のお手入れでも疲れにくい仕様になっています。

【千吉(せんきち)】

ラチェット式剪定鋏SCP-22R
こだわりの感じられる日用品を多く制作している千吉の剪定バサミです。てこの原理を応用したラチェット機能を搭載することで従来の剪定バサミでは切断することができない太い枝も従来の剪定バサミの1/3の力で切断することができます。男女問わず小さな力で太い枝を剪定できる人気の製品。頻繁に庭木整備をされる方やラチェット機能を手軽に体験してみたい方にオススメの製品です。

【サボテン】

園芸用品メーカーが開発販売しているブランドです。

レディース剪定鋏
刃はフッ素コートで錆び・ヤニに強く、軽い切れ味が特長です。小さめで女性でも持ちやすく、軽い力でもよく切れると口コミの良い商品です。

剪定バサミの手入れ

普段の手入れ

剪定バサミで枝を切ると、刃には必ず樹液や泥がついてしまいます。この樹液=ヤニ・シブの汚れが付いたままだと剪定バサミの切れ味が悪くなり、切断した枝の断面が粗くなり木への負担にもなってしまいます。

使用していて「開きにくくなった」「切れ味が悪くなった」と感じるときは刃の部分の掃除が必要な状態です。

ふみうさぎ

対策:剪定バサミの使用後は必ず汚れを拭き取るようにしましょう。

普段のお手入れは剪定が終わったら、流水で刃に付いたヤニや汚れを落とすこと。刃がきれいになったら、乾いたタオルで水分を拭き取り乾かしましょう。

固まってしまったヤニやシブ汚れには、80℃くらいのお湯につけて汚れを浮かせ、歯ブラシを使って汚れを落としたり刃物クリーナーを使用してお掃除をしましょう。

最近の剪定バサミはお手入れがしやすいように錆びや汚れに強い材質のものが採用されています。剪定バサミで最もポピュラーな素材は刃物鋼ですが、錆びやヤニが付着しにくいアルミやチタン、ステンレスなどの素材を使用しているものも増えています。

また、PVCコーティングやフッ素コーティングがされているものなどは使用後に軽く汚れを拭き取ることできれいな状態が長持ちします。

こまめなお手入れをすることで、使用頻度によりますが10年以上使い続けることができる商品が増えています。

汚れがひどい時の手入れ

【汚れがひどいときは刃物用クリーナーを使う】ホームセンターなどで園芸用バサミにも使える刃物クリーナーが購入できます。剪定で刃に付着したヤニやシブを強力に分解して落としてくれるので、黒いヤニ汚れが熱湯を使ったお手入れでも落ちない場合は刃物用クリーナーを使ってお手入れをしましょう。

【切れ味が悪くなったら砥石やシャープナーで刃を研ぐ】
切れ味が悪くなった場合は砥石やシャープナーを使う事で切れ味が回復します。砥石やシャープナーを使う前に、ご使用中の剪定バサミのコーティングの有無を確認しましょう。PVCやフッ素でコーティングされている刃は、研いでしまうとコーティングごと削り取られるので防錆・防汚効果が失われてしまいます。

錆びた時やその他メンテナンス

ふみうさぎ

錆びた時は錆び落とし材を使って刃部のメンテナンスをしましょう。

【刃部に問題がなく、動きが重い時はすり合わせと軸の部分に油をつけましょう。】
油をつけるのは作業前が良いです。油の種類はスピンドル油(自転車用やミシン用などでもよい)がオススメですが、刃物用椿油、食用油でも代用ができます。

【止め軸のゆるみのチェックも】剪定バサミのお手入れをこまめに行うことで気に入った製品を長く使うことができます。
>>剪定バサミを長持ちさせる手入れと消毒方法

剪定バサミのケース

庭木の剪定作業などを行うとき、剪定バサミのケースがあると便利です。実際に作業していて、枝を抱えたい時や果樹を運びたい時にハサミを収納できるケースがあると便利。剪定バサミのケースを使う理由は、主に以下の5点が挙げられます。

剪定バサミのケースを使うメリットは以下のとおり。

  • 安全保持
  • 持ち運びの便利さ
  • 刃の保護
  • 整理整頓
  • 耐久性の向上

ケースは刃を保護し、剪定バサミを使う人と周囲の安全のために必要です。剪定バサミは鋭利な刃を持つので取り扱いに注意が必要ですよね。また、ケースに収納することで剪定バサミの刃を保護し、切れ味を長持ちさせることができます。

ケースがないと誤って手傷を負うことになったり足に落としてしまう危険性もあります。また、周辺の樹木や物品など他の物を傷つけたりする可能性があるので使用時以外はサッと収納できるケースは安全のためには欠かせません。

庭や畑などで作業する場合、ベルトに取り付けたりショルダータイプの肩からつるして保管できるケースもあります。両手が空くので作業がしやすくなります。

作業場や収納スペースが整理され、剪定バサミが他の道具と混ざらない利点があります。また、必要な時に剪定バサミをすぐに見つけることができます。

ケースに入れて保管することで剪定バサミを外部環境から守り、劣化を防ぐのに役立ちます。湿気や錆びから保護されることで剪定バサミの寿命が延びます。ケースの材質は、牛革製のケースが多く販売されています。

園芸用ハサミのケースが革製のものが多い理由は、革は丈夫で擦れや傷に強く柔らかいので収納したハサミにフィットすること。革製のケースはハサミがケース内で動いたり傷ついたりするのを防いでくれます。また、通気性があり湿気を逃がすことができるのでハサミが湿気にさらされるのを防ぎ、錆びや腐食から保護してくれる点があります。

高級感があり美しい外観をしていることや革製のケースは耐久性があり長く使うことで独自の風合いが出てくるなど職人ゴコロをくすぐる点も革製のケースが多くの人に選ばれている理由とも言えます。

そのほかの材質では、高性能のナイロン素材やシリコン製・プラスチック・ポリプロピレン製・デニムなどの布製の剪定バサミケースなどもあります。ナイロンや布製のものは撥水加工がほどこしてある製品が多いです。

剪定バサミの中にも専用ケースが付いて販売されているものもあります。ケース選びが手間に感じる方は剪定バサミを購入するときにケース付きのものを選ばれるのもよいかもしれませんね。

近正|剪定鋏 ケース付き

剪定バサミを売っている店舗

剪定バサミを購入する前に、自分が剪定したい植物やハサミにかける予算に合わせて選ぶことが大切です。ブランドやモデルによって特長や性能が異なるので、製品の仕様やレビュー・口コミなどを確認してから購入するとよいでしょう。

実店舗・オンラインショップ、それぞれ良さがありますので、ご自分がどんなものが欲しいのかに合わせて購入するお店も選ばれるとよいでしょう。

ホームセンター

園芸コーナーに剪定バサミが多く取りそろえられています。さまざまな種類やブランドの剪定バサミがあるので、サイズ感や刃の材質などご自分の用途に合ったものを選ぶことができます。

また、大型店であればハサミ用のケースや取り換え用の部品も展示販売されているので合わせて購入できるのも嬉しい点ですね。

オンラインショップ

Amazonや楽天市場などのECモールやガーデニング専門のwebサイトなど。商品レビューや評価を参考にしながら商品を選べるので、剪定バサミのサイズが決まっている方にはオススメの購入方法です。

左利き用の剪定バサミも実店舗と比べ豊富に取り扱いがあるのも嬉しい点です。

お花好きさん

自分で選べるならオンラインショップが商品が豊富だし、ネットで取引が完結するから楽だよね。

園芸専門店

地元の園芸専門店も、園芸用ハサミの取り扱いがあります。専門店の良いところはスタッフさんにアドバイスをもらいながらハサミを選ぶことができる点です。剪定バサミの使用目的などを話しながら目的に合った商品を紹介してもらうことができます。

ダイソーやセリアなどの100円ショップ

セリアには剪定バサミの展示販売がありました。ダイソー・キャンドゥでは剪定バサミの取り扱いはないようです。100円ショップの商品はちょっとした気になるところだけを整えたいときなどには助かりますね。

剪定バサミの正しい使い方

剪定バサミを効果的に使うことは、植物の健康を守り、作業効率を高めるために非常に重要です。しかし、正しい使い方を知らずに使うと、植物を傷つけてしまったり、作業が思うように進まなかったりすることもあります。

ここでは、剪定バサミを使用する際の基本的な持ち方や姿勢、植物別の適切な切り方、さらには安全な使用と保管方法について詳しく解説します。

基本的な持ち方と姿勢

剪定バサミを正しく持つことは、作業の効率と精度を高めるために必要不可欠です。適切な持ち方を習得することで、手が疲れにくくなり、より精密な作業が可能になります。

剪定バサミのハンドル部分には握りやすい形状のものが多いため、持ちやすさを感じる位置でしっかりと握りましょう。基本的には、親指と中指をハンドルの上下に挟み込み、残りの指でしっかりと支えます。手のひら全体で握ることなく、軽く握ることが大切です。力を入れすぎると、手が疲れやすくなります。

開閉する際には、親指と人差し指を使って操作します。親指で支えながら、人差し指で軽くトリガーを引くようなイメージで使うと、刃がスムーズに動きます。無理に力を入れず、軽い力で切れるようにしましょう。

刃が植物に対して垂直に当たるように意識して持ちましょう。刃が斜めになると、植物を傷つけやすくなります。刃先が植物に当たる瞬間を意識し、まっすぐに切れるようにすることが大切です。

作業中の姿勢も重要です。無理な姿勢を取ると、体に負担がかかり、疲れや痛みを引き起こす原因となります。以下のポイントを押さえて、効率よく作業しましょう。

長時間の作業でも疲れにくくするためには、背筋を伸ばし、膝を少し曲げた自然な姿勢を保ちましょう。腰を曲げすぎたり、無理に体を伸ばしたりするのは避けてください。作業中は足元が不安定にならないように注意します。作業を行う場所が不安定な場合は、足元を広げて安定感を高め、体を支えるようにしましょう。

植物別の適切な切り方

植物によっては、剪定の仕方やタイミングが異なります。植物ごとの特性を理解し、適切な方法で剪定することで、植物の成長を促し、健康を保つことができます。

観葉植物の剪定

観葉植物は成長が遅く、葉の数が少ないため、剪定は非常に慎重に行う必要があります。まず、枯れた葉や古い茎を取り除くことが重要です。

観葉植物では、葉を基部から切り取るのが基本です。切る位置は、できるだけ元気な茎の近くにして、傷を最小限に抑えます。もし枝が複数の小枝に分かれている場合は、切る場所を選んで健康的な部分を残すようにしましょう。

観葉植物は主に休眠期を避けて春から秋にかけて剪定することが最適です。冬の寒い時期に剪定すると、植物が弱ってしまうことがあります。

生け花の剪定

生け花の剪定は、主に花の茎をきれいに整える作業です。ここでも剪定バサミを使って、茎の角度や長さを調整します。

生け花の場合、茎を斜めに切ることが基本です。斜めに切ることで、水の吸収が良くなり、花の寿命が長くなります。茎を切った後はすぐに水に入れて、切り口が乾燥しないようにしましょう。

花の配置によっては、茎の長さや形状を整えるために剪定が必要です。切りすぎないように注意しながら、バランスよく剪定していきます。

庭木や低木の剪定

庭木や低木の剪定は、生け花や観葉植物の剪定に比べて少し大掛かりになります。枯れ枝や病気の部分を取り除くことがポイントです。

剪定バサミを使って、枯れ枝や病気にかかっている枝を切り取りましょう。木の健康を保ち、新しい芽の成長を促進できます。

一般的に、庭木の剪定は冬の休眠期が最適です。春に新しい芽が出る前に剪定することで、木の成長を促すことができます。

安全な使用と保管方法

剪定バサミを使用する際は、事故を防ぐために安全に使うことが非常に重要です。刃が鋭いため、手や指を切らないように気をつけましょう。

剪定バサミを使うときは、必ず刃の先端が自分や他人に向かないように注意します。剪定作業を行う際は、刃の向きに注意し、作業中に周囲に人がいないか確認しましょう。

手が滑らないように、グリップをしっかりと握ります。もしグリップが滑りやすい場合は、ゴム製のハンドルカバーなどを使用すると、握りやすさが増します。

剪定作業中は、無理に力を入れて切ろうとしないことが大切です。植物や枝を切る際に、もし力が入らない場合は、無理に切ろうとせず、別の角度からアプローチするようにしましょう。

剪定バサミの保管方法に関しては以下のポイントを押さえましょう。

刃の保護
使用後、剪定バサミは必ず刃を保護するカバーに入れて保管しましょう。刃をむき出しにしておくと、他の道具と接触して傷つく可能性があります。
湿気を避ける
湿気が多い場所で保管すると、剪定バサミが錆びてしまいます。乾燥した場所に保管することが重要です。湿気を防ぐために、工具箱に乾燥剤を入れるのも一つの方法です。
子供やペットの手の届かない場所に保管
剪定バサミは非常に鋭いため、子供やペットが触れる場所には保管しないようにしましょう。専用の収納場所を作り、安全に保管することを心がけましょう。

剪定バサミの選び方まとめ

芸を楽しむ上で、剪定バサミは欠かせない重要な道具です。観葉植物や生け花の手入れには、適切な剪定が植物の健康を保ち、美しい状態を維持するために非常に大切です。

この記事では、剪定バサミの選び方や特徴を詳しくご紹介しましたが、これらのポイントを振り返りながら、自分にぴったりの剪定バサミを見つけることが、ガーデニングライフをより楽しく、快適にするための第一歩です。

室内園芸用の剪定バサミは、軽量でコンパクトなものが多く、長時間使っても手が疲れにくい設計がされています。刃先の鋭さや形状、そしてグリップ部分の使いやすさにも注意を払いましょう。

観葉植物と生け花では、それぞれに適したバサミの種類があり、使い分けることが求められます。観葉植物の剪定には精密さが必要で、刃が鋭くて細かな作業がしやすいものが適しています。

一方、生け花の場合は、花の茎や葉を傷つけずに切るために、より精緻な切れ味とデザインが求められます。

剪定バサミの選び方においては、サイズや刃の種類、素材、そしてグリップの形状が重要です。自分の手の大きさに合ったものを選ぶことで、作業が快適になります。バイパス式やアンビル式、ラチェット式といった異なる刃の種類により、用途に応じた選択が可能です。

剪定バサミの手入れも非常に重要です。使用後の汚れを拭き取ることで、切れ味が保たれ、より長く使うことができます。錆や汚れに強い素材を選んでおくと、手入れも簡単で、長期的に愛用することができます。

ガーデニングは、植物の成長を見守る楽しみがあり、剪定バサミはその手助けをしてくれる大切な道具です。自分に合った剪定バサミを選び、適切な手入れを行うことで、植物たちが健やかに育ち、毎日の園芸ライフがより充実したものになります。

剪定バサミの使い方を学ぶことで、ガーデニングをより楽しみながら成長できるでしょう。ぜひ、剪定バサミを上手に使いこなして、素敵なガーデニングライフをお楽しみください。

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