【モンステラ植え替え】初心者でもかんたん！植え替え時期や、やり方までの完全ガイド

モンステラは成長するにつれ、どんどん魅力的になっていきますが、成長につれて定期的な植え替えが不可欠です。でも、初めての植え替えは不安がつきものですよね。

「どうやって植え替えればいいのか、いつがベストタイミングなのか」といった疑問は、園芸初心者にとっては大きなハードル。

しかし、心配は無用です。この記事では、モンステラの植え替えに必要な知識と手順をわかりやすく解説します。

植え替えは、植物の健康を保ち、成長を促す重要なプロセス。この作業を通じて、あなたのモンステラがより一層元気に育つ手助けをします。

具体的には、植え替えのベストなタイミング、必要な道具、さらには土の選び方まで、詳しいステップを紹介。

これを読むことで、自信を持ってモンステラの植え替えに挑戦できるようになります。さあ、あなたのモンステラを一段と美しく育てるための第一歩を踏み出しましょう！

モンステラの植え替え時期は成長期

モンステラの植え替えに最適な時期は春から初夏（3月〜6月）です。この時期は植物が活発に成長し、新しい環境に順応しやすくなるため根の発展や全体的な健康を促進する絶好のタイミングです。

気温が上がり始め日照時間が増えることで、モンステラが新しい土や鉢の環境に素早く馴染みます。

とはいえ必ずしもこの期間に限られるわけではありません。季節に関係なく、以下のようなサインが見られる場合は、植え替えを検討する必要があります。

根が鉢の底から出てきている

根が鉢の外に飛び出している場合、根が十分なスペースを確保できていません。このまま放置すると、成長が抑制されるため、早めに植え替えてあげましょう。

水はけが悪くなっている

鉢の中の土が固まりすぎて、水がなかなか排水されない場合、根腐れの原因になる可能性があります。新しい土に植え替えて、水はけと通気性を確保します。

成長が鈍化している

成長が停滞している場合、モンステラが栄養不足に陥っているか、根が広がるスペースを失っている可能性があります。植え替えをして、栄養豊富な新しい土を与えてあげましょう。

葉の色が悪くなっている

葉の黄変や色あせは、根の問題や栄養不足のサインです。植え替えを検討するべきタイミングと言えるでしょう。

植え替えを控えた方が良いサイン

植物が明らかにストレスを感じている場合や、成長が弱まっている時は無理に植え替えることがさらに負担になる可能性があります。このような場合、まず以下の対策を試してみてください。

モンステラは明るい間接光を好みますが、直射日光は避けるべきです。水やりの頻度を見直し、土が乾いてから適度に水を与えるように心がけましょう。

乾燥や汚れは光合成を阻害します。葉を優しく拭いて汚れを落とし、湿度を保つために定期的に葉に霧吹きをすると、植物が元気を取り戻すことがあります。

「葉のダスティング」とは観葉植物の葉にたまったほこりや汚れを取り除く作業のことを指します。植物の葉にほこりがたまると光合成を妨げ、健康に悪影響を与える可能性があります。

ダスティングの方法は簡単で柔らかい布やスポンジで葉の表面を優しく拭き取ります。水で軽く湿らせた布を使うと、より効果的に汚れを落とすことができます。

葉が非常に大きい場合は霧吹きで水をかけてから拭き取ると、ほこりが浮きやすくなります。

栄養不足が懸念される場合は植え替えの代わりに液体肥料を与えることで、植物に必要な栄養を補うことができます。肥料はモンステラの成長を助け、葉の色を改善する効果が期待できます。

これらの対策を行っても改善が見られない場合、慎重に植え替えを検討するとよいでしょう。

植え替えは年1回くらいが目安

モンステラの植え替えは植物の年齢や成長の状況に応じて異なります。若いモンステラは成長が早く、1〜2年に1回の頻度で植え替えを行うのが理想的。

成熟した個体では成長速度が落ち着くため、2〜3年に1回の植え替えで十分です。とはいえモンステラの成長や鉢の状態をよく観察することが大切です。

根が鉢の外に出てきたり葉の色が悪くなったりするサインが見られた場合は通常の植え替えサイクルに関係なく、早めの植え替えが必要な時は植え替えを行いましょう。

また季節的な要因や環境によっても成長速度が異なるため、決まった頻度に固執せずモンステラの状態を優先して判断することが重要。

成長期に入る春から初夏にかけて植え替えを行うことで植物が新しい環境に順応しやすくなります。

植え替え時はひと回り大きな鉢のサイズで

新しい鉢は、現在の鉢よりも1〜2サイズ大きいものを選ぶのが基本。具体的には、直径で2〜5cmほど大きい鉢が理想的です。

あまり大きすぎる鉢を選んでしまうと土が乾きにくくなり、根が余分な水分を吸収しすぎて根腐れを引き起こすリスクがあります。

逆に小さすぎる鉢では根が十分に広がれず、植物が窮屈に感じてしまうため成長を妨げる原因になります。

鉢選びではサイズだけでなく、鉢の素材や形状も考慮すると良いでしょう。陶器やテラコッタ製の鉢は通気性が良く、根の健康に適しています。

プラスチック製の鉢は軽くて扱いやすいものの、通気性がやや劣るため水やりの頻度や管理に工夫が必要です。

どの鉢を選ぶにしても適切なサイズと素材を選ぶことでモンステラが健やかに育つ環境を整えましょう。

植え替えの際の土選び

モンステラには排水性と保水性のバランスが取れた土が適しています。一般的には観葉植物用の培養土が推奨されますが、自分で配合することもできます。

より水はけの良い土を求めるなら市販の観葉植物用の土にパーライトやバーミキュライトを混ぜて、通気性を高めるのが理想的です。

一例として、以下のような配合比率が挙げられます。

赤玉土

基本となる用土で、適度な保水性と排水性を持ちます。

腐葉土/ピートモス

養分を供給し、保水性を高めます。

パーライト/バーミキュライト

排水性と通気性を向上させます。

植え替え時は必ず新しい土を使用しましょう。土のpHは弱酸性から中性が適しています。カビの発生に注意し必要に応じて土を日光消毒するなどの対策も有効です。

植え替えの際は、自分の環境に合った最適な土を選んび、必要であれば室内環境に合わせて配合比を調整しましょう。

バーミキュライトはモンステラの植え替えに使用できる有用な素材ですが、以下のような特徴と注意点があります。

初心者の方は、まずはパーライトから始めて慣れてきたらバーミキュライトを試してみるのも一案です。

モンステラ植え替えのメリットとデメリット

植え替えにはメリットが大きく、デメリットは一時的なものでしかありません。それでは植え替えのメリットとデメリットについて詳しく見てみましょう。

植え替えのメリット

植え替えによりモンステラの根に十分なスペースが確保されて根の成長が促進されます。新鮮な土と適切なサイズの鉢は植物がより効率的に栄養や水分を吸収できるようになります。

鉢の中で時間が経つと、古い土の栄養分は徐々に失われてしまいます。植え替えを行うことにより新しい土には栄養素が豊富に含まれているので植え替えによってモンステラは再び活力を取り戻します。

栄養不足が原因で成長が停滞している場合は植え替えは効果的な解決策となるでしょう。

古い土は長い時間が経つと固くなり水はけが悪化することがあります。根が酸素不足に陥り、健康を損ねるリスクが高まります。

古い土には病原菌や害虫が潜んでいる可能性があります。新しい土に植え替えることで病害虫の影響を軽減し、植物を健康に保つことができます。

植え替えのデメリット

植え替え直後は植物にとってストレスとなることがあります。根が新しい土や鉢に馴染むまでの間、一時的に葉がしおれたり色が悪くなったりすることがあります。

とはいえ適切な管理を続ければ回復するので心配はいりません。

植え替えの際、不注意に根を切ってしまったり傷つけてしまうことがあります。特に初心者の方には、少し緊張する作業かもしれませんが慎重に扱えばリスクを最小限に抑えることが可能です。

植え替えは意外と手間がかかる作業です。適切な準備、慎重な作業、そして片付けなどを含めると、時間と労力が必要になります。

しかし、モンステラの成長や美しさを考えれば、一時的なものなので時間を取って取り組みましょう。

植え替え直後は植物が新しい環境に適応するまでに時間がかかることがあります。モンステラの成長が一時的に停滞するかもしれません。ですが適応が進むと再び元気に成長を始めるので、焦らず見守りましょう。

モンステラ植え替え時に準備するもの

植え替え時に必要なものは以下のとおりです。

新しい鉢を用意する

植え替えには現在の鉢よりも一回りか二回り大きい鉢が必要です。モンステラの根が成長できるようにするため少し余裕を持ったサイズを選びましょう。

素材は陶器製や樹脂製もありますが、初心者は安価なプラスチック製でもいいでしょう。鉢の素材についての違いは以下のとおりです。

素材	プラスチック製	樹脂製	陶器製
重量	とても軽量	軽量	重い
耐久性	割れにくいが日光で劣化の可能性がある	割れにくく、落としても破損しにくい	衝撃に弱く、落とすと割れる可能性が高い
保水性・排水性	水分を保持しやすく、乾燥しにくいが排水性は劣る	水分の保水も良いが排水性は少し劣る	保水性は劣るが排水性に優れ、過湿を防ぎやすい
値段	もっとも安価	プラスチック製より高く、陶器製より安い	高価
通気性	素材自体に通気性がないため、根の呼吸には適していない	プラスチック製より良いが、陶器製より劣る	通気性に優れ、根の健康を保ちやすい
デザイン面	多様な色や形状が可能で豊富なバリエーションがある	多様な色や形状が作れ、バリエーションも豊富	高級感があり、独特の風合いや質感を持ちます

>>観葉植物を元気に育てる鉢を素材や形状、サイズごとに解説

観葉植物用の土

観葉植物用の土は適度な排水性と保水性を持っているものが理想的です。市販の観葉植物専用の土を使用すると、栄養バランスも整っているため安心です。

植え替え時の土を調整する目安は以下のとおり。

例①　赤玉土(小粒) 60%、腐葉土 30%、パーライト 10%
例②　赤玉土(小粒) 60%、ピートモス 30%、パーライト 10%
これらの配合は排水性と保水性のバランスが取れており、モンステラの生育に適しています。
>>【土選びの基礎から配合まで】観葉植物を元気に育てる土に関する初心者向けガイド

鉢底石

鉢底石を使用する主な目的は排水性の向上です。モンステラは水はけの良い環境を好むため鉢底石を入れることで根腐れを防ぎ、モンステラの成長を手助けします。

鉢底石にも種類は色々ありますが以下のものがおすすめで、園芸店やホームセンターなどで購入できます。

軽石（パミス）

最も一般的で効果的な選択肢で、軽量で多孔質な構造が優れた排水性と通気性を両立しています。

芸用鉢底石

適切なサイズと形状で、排水と通気のバランスが取れています。

園芸用手袋

作業中に手を保護するために手袋を必ずつけましょう。モンステラの樹液で手がかぶれたりする恐れがあります。またモンステラの大きな葉や茎を扱う際の安全のためにも手袋は必須。

楽天やAmazonなどのオンラインショップやホームセンター、園芸店、100円均一ショップなどで購入できます。

移植ごて

植え替えに便利な移植ごては土を鉢に入れる際に使います。小さなスコップのようなもので、土をしっかりと扱えます。楽天やAmazonなどのオンラインショップやホームセンター、園芸店、100円均一ショップなどで購入できます。

水やり用のジョウロ

植え替え後の水やりに先端が細いジョウロを用意すると便利です。細い口のジョウロは植物の周りに水をまんべんなく与えるのに役立ちます。

園芸店や雑貨店、インテリアショップなどはデザインや色など特徴のあるものや、かわいいものも並んでいるのでオススメです。

園芸用のハサミ

根や茎の処理をするための園芸用のハサミを用意します。根が傷んでいる場合や腐っている部分があれば、きれいに切除します。

園芸店やホームセンター、オンラインショップなどで購入可能。自分専用のハサミがあれば剪定などの園芸作業も楽しくなりますよ。お気に入りのハサミを見つけてみましょう。
>>【初心者でも安心】剪定バサミの選び方・かんたん手入れ、おすすめ品紹介

モンステラ植え替えのやり方（手順）

1. 新しい鉢の準備

新しい鉢を用意し底に排水穴があるか確認します。排水穴が小さい場合や不足している場合は、鉢底の水はけを良くするために穴を増やすと良いでしょう。

次に鉢底ネットを敷き、針金で固定します。これにより土の流出を防ぎます。そして鉢底石を2〜3cm敷きます。排水性が向上し根腐れの予防になります。

その後、新しい土を少しだけ入れておき、植物を置いた際に適切な高さになるように調整します。

2. モンステラの取り出し

古い鉢からモンステラを取り出す際は慎重に行います。鉢を横にして片手で茎を軽く支えながら、もう一方の手で鉢の底を優しく叩きます。

植物が少し動いたら優しく引き出します。この時、無理に引っ張らないよう注意してください。無理に引き抜くと根を傷つける恐れがあります。

3. 根の処理

傷んだり腐ったりしている根があれば園芸用のはさみで清潔に切り取ります。根が絡まっている場合は優しくほぐすことで根がより広がりやすくなります。ただし、無理にほぐす必要はありません。

4. 植え替え

新しい鉢の中央にモンステラを置きます。モンステラの周りに少しずつ新しい土を入れていきます。この時、土を一度に入れず、鉢を軽く揺すりながら少しずつ土を詰めると隙間なく植え替えることができます。

植物を支えながら、もう片方の手で土を軽く押さえて、しっかりと固定します。

5. 仕上げ

最後に、鉢の縁から2〜3cm下まで土を入れます。水やりをした際に水が鉢の外にあふれ出るのを防ぎます。植え替えが完了したら、たっぷりと水を与えます。

水が鉢底からしっかりと流れ出るまで、ゆっくりと水やりをしましょう。その後モンステラを直射日光の当たらない日陰に置き、1週間ほど養生させます。この期間は乾燥しないよう水やりを忘れずに行いましょう。

モンステラ植え替え時の気根の扱い

その他、以下のポイントを参考にして気根を上手に扱いましょう。

地中への誘導

長く伸びた気根は新しい鉢に植え替える際に、しっかりと土中に埋めます。気根が土の中に入ることで、モンステラはよりしっかりと地面に根付くことができます。

支柱への誘導

植え替え時に支柱を立てる場合は気根を支柱に巻きつけます。ヘゴ支柱は気根が自然に巻きつく形状をしているため、気根をしっかりと固定して成長を続けやすくなります。

不要な気根の処理

枯れてしまったり、傷んでいる気根は茎の根元から丁寧に切り取ります。とはいえ全ての気根を切るのは避け、若く健康的な気根は残します。

気根の保護

植え替え作業中は気根を乾燥させないように十分注意しましょう。作業の合間に霧吹きで気根を軽く湿らせると乾燥を防げます。

新しい土との馴染ませる

気根を土の中に埋める際は優しく土をかぶせ、強く押し付けないようにします。気根を優しく包むように土をかぶせることで気根が新しい土になじみやすくなります。

植え替え後のケア

植え替え後は気根が新しい環境に慣れるまで普段より少し多めに水を与えることをお勧めします。最初の1〜2週間は土が乾燥しないように注意しながら、こまめに水やりを行いましょう。

>>茎から根が生えてる？モンステラの気根の管理と外観の整え方を解説

まとめ(モンステラの植え替え時期や、やり方までの完全ガイド)

モンステラの植え替えは、健康な成長と美しい葉を維持するために欠かせない作業です。植え替えのタイミングや手順をしっかり理解し、正しい方法で行うことで、モンステラを元気に育てることができます。

この記事のポイントを振り返りながら、モンステラのお世話を続けていきましょう。

春〜初夏（3月〜6月）の成長期がベストな植え替え時期です。根が鉢から出ている、成長が鈍化している、葉の色が悪くなったなどのサインが見られた場合は、時期に関係なく植え替えを検討しましょう。

植え替えが必要なサインとしては以下の例があります。

植え替えを控えるべきサインとしては、植物がストレスを感じている場合で、まずは光環境や水やり、葉のダスティング、液体肥料で調整を行いましょう。

植え替え時の鉢は1〜2サイズ大きめ、土は水はけと保水性のバランスが良いものを選びましょう。観葉植物用の培養土や自分で調整した配合土を使用します。

古い鉢から植物を慎重に取り出し、根の処理を行います。その後、新しい鉢にモンステラを植え、土を詰めていきます。

植え替えには少し時間と手間がかかりますが、モンステラの健やかな成長を支えるためには、必要な作業です。焦らず、慎重に作業を進めてください。

これからもモンステラを大切に育てながら、毎日の暮らしに癒しをプラスしてください。あなたのガーデニングライフがより素晴らしいものになりますように。