モンステラの大きく特徴的な葉は、あなたのインテリアに個性を加え、居心地の良い空間を演出してくれます。しかし、その美しさを保つためには適切な剪定が不可欠です。
「どのタイミングで剪定すればいいの?」「どの部分を切ればよいの?」と、初心者の方は不安を感じるかもしれません。
この記事では、モンステラの剪定の時期や目的、具体的な方法をわかりやすく解説し、あなたが自信を持って剪定できるよう、お伝えします。
この記事を読み進めることで、あなたのモンステラがどのように成長していくか、またその過程での楽しみを感じることができるでしょう。初心者でも安心して挑戦できる剪定のコツを、ぜひ身につけてください。
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モンステラ剪定の基礎知識

観葉植物は適切な剪定を行うことで、健康的に成長し、美しい姿を保つことができます。
剪定の基本ポイントを押さえておきましょう。
- 剪定の時期
- 目的
- 剪定の種類
剪定は成長期に行う
モンステラの剪定に最適な時期は成長が活発な5月から9月です。この時期を選ぶ理由は以下の理由があります。
- 植物の回復力が高い
- 夏季は成長が盛んで剪定後の傷の回復が早い。
- 新芽の成長が期待できる
- 剪定後、新しい芽が出やすく、葉も茂りやすくなります。
- 冬季の準備
- 秋までに剪定を終えることで冬を迎える前に十分な葉量を確保できます。
強剪定は梅雨時期までに終わらせることが重要です。秋に入ってからの強剪定は冬を迎える前に十分な葉の成長が見込めないため避けたほうが無難でしょう。
剪定の目的
- 形を整える
- 成長のコントロール
- 病気や害虫の予防
- 株の若返り
モンステラは成長が早く、放置すると乱雑な姿になりがちです。気がつけば縦にも横にも広がって、手入れが大変になってしまいます。
剪定によって美しい樹形を維持することでインテリアとしての魅了が維持できます。適度な大きさに保つことで限られたスペースでの栽培がしやすくなります。
不要な部分を取り除くことで、病気や害虫の温床となる過密な状態を防ぎます。また古い葉や茎を取り除くことで、植物にエネルギーを集中させ、新しい成長を促します。モンステラを常に若々しく保つことができます。
剪定の種類
剪定には間引き剪定と切り戻し剪定に分かれます。それぞれの特徴を解説します。
間引き剪定は、過密になった葉や茎を取り除く方法
間引き剪定は主に葉や不要な部分を対象とします。葉柄を茎から分岐しているところの根元で切ったり、古くなった葉や枯れた部分を付け根から切り落としたりします。
間引き剪定の目的は以下のとおり。
- 光合成の効率化
- 葉の重なりを減らし、光が全体に当たるようにします。
- 通気性の改善
- 葉と葉の間のスペースを確保し、病気の予防に役立ちます。
- 美観の向上
- 不要な葉を取り除くことで、全体的な見た目を整えます。
切り戻し剪定は全体的な大きさを抑えるやり方
切り戻し剪定は茎を対象とし、樹形のコントロールを目的としています。
必ず「茎」を切ります。葉柄ではなく茎を切ることが重要。茎の節のすぐ上にある「成長点」の上で切ります。切り戻し剪定により、切った部分から新芽が出て、樹形をコントロールできます。
切り戻し剪定を行う際は成長点を確認し、その直上で切ることが重要です。新芽の成長を促し、植物の形を整えることができます。切り戻し剪定の目的は以下のとおり。
樹形の再構築:成長しすぎた部分を切り戻し、理想的な形に整えます。
新芽の促進:切り戻した部分から新しい芽を出させ、植物を活性化させる。
サイズ管理:室内での栽培に適したサイズを維持する目的で行う。
切り戻し剪定を行う際は成長点を見極めることが重要です。成長点とは新芽が伸びる部分のことで、生長点を誤って切り落とすと新芽が生えなくなることがあるので注意しましょう。
剪定部位を活用する(挿し木)
剪定したモンステラは条件付きで増やせる可能性があります。モンステラの増やし方はいくつかありますが、剪定する際に挿し木という手法を紹介します。
モンステラの剪定した部位は、すべてが挿し木に適しているわけではありません。挿し木に適した部位は以下のとおり。
- 茎の先端部
- 新芽を含む茎の先端部は、挿し木に最適。成長点が含まれているため、新しい葉を出しやすくなります。
- 気根のついた茎
- 気根がついている部分は、根の発育が早く、成功率が高くなります。
- 節を含む茎
- 葉が付いている、または付いていた節を含む茎の部分が適しています。
挿し木に使う挿し穂の条件はどのようなものでしょうか?
挿し穂の長さは、通常10〜15cm程度が適しています。2〜3節を含むようにすると良いでしょう。1〜2枚の葉を残し、他は取り除きます。残した葉も大きい場合は半分に切ります。
病気や害虫の被害がない、健康な部位を選びましょう。茎の太さはあまり細すぎず、太すぎない中程度の太さの茎が適しています。
挿し木に関する注意点は以下のとおり。
・単なる葉だけでは挿し木はできません。必ず茎の一部を含める必要があります。
・古い木質化した茎は、発根しにくいため避けましょう。
・花芽や花がついている部分は、挿し木には適していません。
挿し木自体は難しい手法ではありません。とはいえ、挿し木に使う挿し穂の条件が合っているか、剪定する際に確認しましょう。
>>【モンステラの増やし方】初心者でも簡単にできるモンステラを増やす3つの手法
モンステラ剪定のメリット・デメリット

剪定にはメリットとデメリットがあります。ただやればいいわけではなく、デメリットを踏まえタイミングを見極めましょう。
メリット
剪定は単なる手入れではなく、植物の健康と美しさを保つための重要なプロセスです。具体的なメリットについて見ていきましょう。
- 形の調整
- モンステラは成長するにつれて形が崩れがちです。剪定を行うことで、理想的な形に整えることができます。重なり合う葉や、徒長した茎をカットすることで、全体のバランスを保つことができます。
- 成長促進
- 適切な剪定は新芽の成長を促します。剪定することで植物は「再生」を始め、新しい成長ポイントが活性化されます。
- 通気性改善
- 剪定により、葉の重なりを減らし、通気性が向上します。通気性が良くなることで、湿気がこもりにくくなり、根や葉が健康に育ちやすくなります。
- 病気予防
- 古い葉や弱った部分を除去することで、病気のリスクを減らせます。病気の原因となる病原菌や害虫は、傷んだ葉に集まりやすいため、剪定は効果的な予防策となります。
- 株の若返り
- 古い部分を取り除くことで、全体的に若々しくなります。健康的な新芽が出やすくなるため、見た目にも新鮮さが増し、インテリアとしての価値も向上します。
デメリット
デメリットを理解することで、本当に必要なタイミングの見極めがしやすくなります。具体的なデメリットについては以下のとおり。
- 一時的なストレス
- 剪定直後は植物にストレスがかかる可能性があります。葉や茎を切ることで、モンステラは「傷」を負ったと認識し、一時的に成長が鈍ることがあります。
- 過剪定のリスク
- 必要以上に剪定すると、植物の健康を損なう可能性があります。初心者の方は、どこをどのくらいカットすべきか迷うことが多いですが、適度な剪定が重要です。
- 見た目の変化
- 剪定直後は一時的に見た目が寂しくなることがあります。大きな葉を切った場合、全体の印象が大きく変わるため、気になる方もいるでしょう。
モンステラ剪定のやり方

剪定は春から夏の成長期に行います。一度に多くの葉を切りすぎないよう注意しましょう。全体の1/3以下が目安です。
剪定に必要な道具は以下のものを準備しましょう。
- 清潔な剪定ばさみ
- 消毒用アルコールやキッチンハイターなど(道具の消毒用)
- 園芸用手袋
- 園芸用の癒合剤(剪定部分の保護)
- ごみ袋(剪定した部分の処理用)
剪定の手順
剪定を行うにあたって、全体の流れを把握しておきましょう。剪定の流れは以下のとおりです。
- 植物全体の観察
- 道具の準備と消毒
- 剪定
- 後処理
植物全体の観察
まずはモンステラをゆっくりと観察し、以下の点に注目しましょう。
- 枯れた葉や黄色くなった葉
- 病気の兆候がある葉(斑点や変色など)
- 重なり合っている葉
- 極端に伸びた茎
古い葉は色が変わり、枯れている部分が目立ちます。形状が変わり、しおれた印象を与えることもあります。新しい葉と比較して、見た目が明らかに劣っているものを選びます。
初めての方は、明らかに不健康な葉から始めましょう。健康な葉を誤って切らないよう注意が必要です。
道具の準備と消毒
モンステラの汁には毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれているため、剪定時は皮膚に付着しないよう注意が必要です。園芸用の手袋の着用と、剪定ばさみの消毒を行いましょう。
小さな観葉植物タイプのモンステラであれば、殺菌消毒した一般的なはさみでも大丈夫ですが、本格的に観葉植物を育てたい人は、専用の剪定ばさみを持っておきましょう。
モンステラの剪定に使用する道具の消毒には、以下のような方法が適しています。
- キッチンハイターを利用した消毒液
- キッチンハイターを100倍に希釈して使用します(500mlの水に対して約5mlのキッチンハイター)
この希釈液に剪定ばさみの刃を2分間浸します。 - アルコール消毒
- 70%程度のエタノールやイソプロピルアルコールを使用して剪定ばさみを消毒します。
- 熱湯消毒
- 80°Cの熱水に10分間浸す。
消毒後は必ず水で洗い流し、植物への刺激を軽減させましょう。
>>剪定バサミを長持ちさせる手入れと消毒方法、サビがひどい場合の対処法も解説
間引き剪定
モンステラは成長が早く、茎が長くなりすぎることがあります。長すぎる茎は植物のバランスを崩し、見た目も悪くなるため、適切に剪定することが必要です。
剪定対象を選ぶには、まず完全に枯れた葉から始めます。次に、病気の兆候がある葉や黄色くなった葉を選びます。最後に、他の葉の日光を遮っている葉を確認します。
剪定は選んだ葉の付け根(茎との接合部)で切ります。はさみを葉の付け根に当て、素早くきれいに切ります。
迷ったら切らないことが大切です。健康な葉を誤って切ってしまうよりも、少し多めに残す方が安全です。
切り戻し剪定
剪定対象を選ぶ基準は、極端に長く伸びた茎を探します。そして植物の形を整えたい部分を確認します。
- 剪定位置を決める
- 茎の節(葉が出ている部分)を見つけます。節のすぐ上、約1cm程度の位置を切る場所とします。
- 剪定の実施
- 決めた位置で、茎をしっかり持ち、剪定ばさみで一気に切ります。少し斜めに切ります。切り口が大きい場合は、園芸用の癒合剤を塗りましょう。
切り戻し剪定は植物の形を大きく変える可能性があります。初心者の方は、少しずつ行うことをおすすめします。
茎は植物の生命線とも言える部分なので、少しずつ調整することが大切です。剪定後は切り口の処理を忘れずに行いましょう。
剪定ばさみのほか、場合によってはノコギリが必要になることもあります。太い茎を切る際には、ノコギリの方が楽に切ることができます。
根の剪定(必要な場合)
モンステラの根は植物の成長に大きな影響を与える重要な部分です。根が密集しすぎたり、健康が損なわれたりする場合には根の剪定が必要です。
根の剪定には、剪定ばさみや手袋、場合によってはスコップなどが役立ちます。
根が土の中で密集し、土の表面から出ている場合や、黒く変色している根は健康状態が良くありません。これらの根を剪定する必要があります。
鉢から植物を取り出し、根を軽くほぐします。異常な根や健康が損なわれた根を見つけたら、剪定ばさみで切り取ります。根の剪定を行う際は、切りすぎないよう注意が必要です。
健康な根は残しておくことが大切です。根の剪定は最大でも1/3までにしましょう。
切り口には消毒液を塗布し、感染を防ぎましょう。
後処理
剪定で切り取った部分はすぐにごみ袋に入れます。モンステラの周りを掃除し、落ちた葉などを取り除きましょう。かぶれ防止のために手袋を着用しておきます。
剪定後、植物に優しく水をやります。剪定後の水やりは控えめにしましょう。過度の水やりは切り口から腐敗の原因になることがあります。
剪定時の注意点とコツ

モンステラの剪定は植物を健康に保つために欠かせない作業ですが、注意が必要です。「過剰な剪定」は、成長を妨げたり、植物にストレスを与えたりする原因となります。
正しい切り方や病気・害虫のチェックも重要なポイントです。この項目ではモンステラの剪定を行う際に注意すべき点や効果的なコツを紹介します。
なお気根は必要に応じて剪定しますが、完全に取り除く必要はありません。
>>【モンステラの気根】茎から根が生えてる?モンステラの気根の管理と外観の整え方を解説
過剰な剪定を避ける
モンステラの剪定において最も重要なポイントの一つが、過剰な剪定を避けることです。過剰に剪定すると、植物がストレスを感じ、成長が鈍化したり、場合によっては枯れてしまったりするリスクがあります。
モンステラは成長が早い植物ですが、一度に剪定する量は全体の20%以内に抑えておきましょう。植物が必要な葉や茎を残し、健康を維持しやすくなります。
剪定する際は、どの部分を残すべきかをよく考えることが重要です。古い葉や枯れた部分を中心に剪定し、健全な葉や新芽をできるだけ残すよう心がけましょう。
また全体のバランスを考えて剪定し、片側だけ極端に切らないようにします。成長点(新芽が出る部分)は絶対に残すようにします。これが植物の成長を促進するためのカギとなります。
剪定後は植物の様子を観察し、必要に応じて追加の手入れを行います。新芽が出てきた際には、過剰な剪定を避けたかどうかを再確認する良い機会です。
正しい切り方のテクニック
剪定を行う際は、切る角度が非常に重要。一般的には、茎を斜めに切ることが基本です。この角度にすることで水分が切り口に溜まりにくくなり、病気のリスクを減らします。
剪定ばさみは、しっかりとしたもので、切れ味が良いものを選びましょう。使用前には必ず消毒し、清潔な状態で行うことが重要です。
使い方としては、力を入れて一気に切るのではなく、ゆっくりと力をかけて切ると、切り口がきれいになります。
剪定は一度に多くの作業をしようとせず、数回に分けて行うと良いでしょう。剪定中に葉や茎の状態をよく観察し、必要に応じて切る部分を見極めることが大切です。
病気や害虫のチェック
剪定は、植物の健康状態をチェックする目的もあります。剪定を行う際には、病気や害虫の兆候に注意を払い、早期に対策を講じることが重要です。
葉や茎の裏側、根の周り、土の表面など、さまざまな部分を観察しましょう。黒い斑点や変色、粘液のような物質、糸のようなもの(害虫の卵)などが見られた場合は、すぐに対策を考えなければなりません。
病気や害虫を発見したら、まずは感染した部分を剪定します。その後、適切な農薬や天然の防虫剤を使って対処します。オーガニックの方法が好まれることが多いので、環境に配慮した対策を心がけましょう。
定期的に植物をチェックすることで、病気や害虫の早期発見につながります。剪定作業の際には、注意深く観察する習慣をつけると良いでしょう。
剪定後のモンステラのケア

剪定が終わったら、その後の手入れも非常に重要です。適切な手入れを行うことでモンステラが健康に成長し、新芽を出す可能性が高まります。
水やりと肥料
剪定後は土の状態をよく観察し、適切なタイミングで水を与えます。一般的には、土の表面が乾いてから水を与えるのが理想です。
過湿にならないよう注意し、鉢底から水が流れるまでしっかりと水を与えることが大切です。水やりが不足すると、根が傷んだり葉がしおれたりする原因になります。
剪定後のモンステラには、成長を促すために肥料を与えましょう。液体肥料を薄めて与えるのが一般的ですが、使用頻度は月に1回程度に留めておきます。
肥料は、過剰に与えないように注意が必要です。根が肥料焼けを起こすことがあるため、特に剪定後初めての肥料の場合は、少なめから始めてみるのが良いでしょう。回数は重ねるにつれ、徐々に増やすのが良いでしょう。
成長期である春から夏にかけては、肥料を与えることで新芽の成長を助けます。逆に、秋から冬にかけては成長が鈍くなるため、肥料の頻度を減らしましょう。
日光と温度管理
モンステラは明るい間接光を好みます。直射日光に長時間さらされると葉焼けを起こすことがあるため、注意が必要です。
剪定後は、新しい葉が出やすい環境を整えることが大切です。適度な光が当たる場所を選んであげましょう。
モンステラは温暖な気候を好むため、適切な温度管理が重要です。理想的な温度範囲は18〜30℃です。特に冬場は、冷気にさらされないように注意し、暖かい場所に置いてあげることが必要です。
急激な温度変化はストレスを引き起こすため、エアコンの風が直接当たらない場所を選ぶと良いでしょう。
植物の成長段階に応じて、日光と温度を調整することが大切です。新芽が出てきたら、少しずつ日光に慣れさせると良いでしょう。定期的に植物の状態をチェックし、必要に応じて環境を整えましょう。
新芽の観察と育成
剪定後のモンステラにとって、新芽の出現は嬉しいサインです。新芽の育成を促進するためには、日々の観察とケアが欠かせません。
新芽が出てきたら、その成長をしっかりと観察しましょう。新芽は成長が早く、日々の変化が見られるため観察する楽しみがあります。葉の色や大きさ、形状をチェックし、健康状態を確認することが重要です。
新芽が成長するためには、適切な環境が必要です。十分な光、適度な湿度、そして適切な水やりがカギとなります。
また、新芽が大きくなり始めたら、他の葉と競合しないように位置を調整してあげることも考慮しましょう。新芽はデリケートなので、触れすぎないよう注意が必要です。
新芽が出た際には、周囲の葉とのバランスを考えながら剪定を行うと良いでしょう。新芽が成長する過程で、場合によっては支柱を使って安定させてあげると、健やかに成長する助けになります。
モンステラ剪定のよくある質問

Q1: モンステラの剪定はどのくらいの頻度でやればいいですか?
A1: 年に1〜2回程度の剪定で十分です。ですが、成長がめざましい場合や形が乱れてきた場合は、必要に応じて剪定を行っても大丈夫です。
Q2: 剪定後、切り口から樹液が出てきますが、どうしたらいいですか?
A2: 切り口から樹液が出てきても問題ないです。しばらくすると自然に止まります。とはいえ、樹液が多量に出つづける場合は、切り口を乾かすか、園芸用の癒合剤を塗ることをおすすめします。
Q3: 剪定後、新芽が出るまでに、どのくらい時間がかかりますか?
A3: 環境や植物の状態にもよりますが、通常は2〜4週間程度で新芽のきざしが見られます。ただし、季節や剪定の程度によっては、もう少し時間がかかる場合もあります。
Q4: 剪定後、残った茎から新しい葉が出てこない場合はどうすればいいですか?
A4: まず、十分な時間(1〜2ヶ月程度)を待ちましょう。それでも新芽が出ない場合は、茎が枯れている可能性があります。その場合、健康な部分まで切り戻すか、完全に取り除くかする必要があります。
Q5: モンステラの気根も剪定した方がいいですか?
A5: 気根は基本的に剪定する必要はありません。気根はモンステラの特徴の一つで、水分や養分の吸収、支柱としての役割があります。ただし、見た目が気になる場合や、管理上邪魔になる場合は、必要に応じて剪定しても植物に悪影響はありません。
Q6: 剪定後、葉が黄色くなってきました。なにか対策をした方がいいですか?
A6: 剪定直後に一部の葉が黄色くなるのは、植物がストレスに反応している可能性があります。ただし、多くの葉が急に黄色くなる場合は、水やりの問題や病気の可能性もあるので、注意深く観察し、必要に応じて対策するようにしましょう。
まとめ(モンステラの剪定、失敗しない剪定の正しいやり方)

モンステラの剪定時期は5月から9月の成長期がベストです。この時期は植物の回復力が高く、新芽が出やすくなります。
秋や冬の寒い時期に剪定を行うと、植物にストレスを与えるため避けたほうが良いです。特に強剪定は梅雨前に済ませることをおすすめします。
モンステラの剪定の目的は以下のとおりです。
- 植物の形を整える
- 病気や害虫の予防
- 株の若返り
- 成長をコントロールする
剪定した部分は、挿し木として増やすことも可能です。茎の先端部や気根がついている茎は挿し木に適しています。
剪定後は適切な水やりと肥料の管理が大切です。温度管理にも注意を払い、モンステラが新しい成長を始めるための環境を整えましょう。
モンステラの剪定は一見難しく感じるかもしれませんが、コツをつかむとどんどん楽しくなります。剪定によって植物の成長をコントロールし、健康で美しい姿を保つことができます。
剪定後のケアや観察も大切で、植物の変化を楽しみながら育てることができるので、ガーデニングライフをぜひ楽しんでくださいね。