きれいな花束もらって嬉しいけど、お家に花瓶も無いし、
枯らしてしまうのも失礼だし、どうしよう…。
お祝いごとやイベントで花束をもらうと、嬉しい気持ちとともに「どうしたらいいんだろう?」という戸惑いもついてきます。特に、普段花を飾る習慣がない方や、花瓶が手元にない場合、どう飾って長持ちさせるかが分からないという悩みを抱えがちです。実は、花束を長く楽しむために特別な道具や技術は必要ありません。
この記事では、花束をもらった時に最初にやるべきケアや、花瓶がなくても家にあるもので簡単に花を飾る方法を紹介します。
ちょっとした工夫で、花の美しさを無駄にせず、毎日を彩り豊かにすることができます。花のケアを知って、あなたの日常に花を取り入れてみましょう。
はじめに:花束をもらったら
花束はとても綺麗で、嬉しいものですが、生花はそのままだと鮮度がどんどん落ちてしまいます。花は基本的に急激な温度変化に弱いため、冷暖房の風が当たったり、排気ガスなどに気をつけ家に持ち帰りましょう。
花束を受け取った時の喜びと戸惑い
誰でも花束をもらうと嬉しく感じるものです。特別な日に贈られた花束は、その瞬間をより一層華やかにしてくれるでしょう。誕生日や記念日、さらには突然のサプライズに花束を受け取ることは、心が温かくなる瞬間です。
しかし、同時に「花束をどうしていいかわからない」と感じることも少なくありません。花束を手にしたはいいものの、その後どう扱っていいのか戸惑ってしまうことがあります。
普段から花を飾る習慣がない場合、特に花を長持ちさせるために必要なケアや手順に迷ってしまうことが多いのです。例えば、「水はどのくらい入れるべきか」「茎はどう切るべきか」「花瓶がない場合、どうするか」など、頭を悩ませるポイントがいくつか浮かんできます。
花束が受け取ってから数時間以上経つと、花の鮮度がどんどん落ちてしまうため、受け取った瞬間からどのようにケアをするかが重要になります。
時間が経てば経つほど、花を美しく保つことが難しくなるので、できるだけ早く、適切な処置をしてあげることが大切です。
とはいえ、花束の管理に特別な道具や知識がなくても、ちょっとした工夫で花を長く楽しむことができます。花の取り扱いやケアの方法を理解しておくことで、贈り物としてもらった花を無駄にすることなく、日々の生活に彩りを加えることができるのです。
花束を長く楽しむためのヒント
本記事の目的は、花束をもらったけれど「どうしたらいいのかわからない」という悩みを解消し、花をできるだけ長く楽しむためのヒントやアイデアを提供することです。
花を飾る習慣がない方や、普段花瓶を持っていない方でも手軽に実践できる方法を中心に、花束を扱うポイントを紹介します。
まず、花束を受け取ったらすぐにできるケアを行うことが大切です。受け取ったまま放置してしまうと、花がすぐに枯れてしまう原因になりかねません。水を適切に管理したり、茎を正しく切ったりすることが、花を長持ちさせるための基本です。これらのケア方法を理解して実践することで、花が持つ美しい姿をできるだけ長く楽しむことができます。
また、花瓶がない場合でも心配することはありません。家庭にあるもので花束を飾るための代用品を上手に活用する方法や、簡単に手に入る道具で花を飾るアイデアもあります。
花瓶がないからといって、花を諦める必要は全くありません。リサイクル品を使ったり、意外なアイテムで花を飾る方法を紹介し、花を気軽に楽しむための工夫をお伝えします。
花束を楽しむ方法は、単に飾るだけではありません。花を長持ちさせるケアのポイントを押さえた上で、一輪挿しやドライフラワー、押し花にするなどの方法もご紹介します。花束の楽しみ方を広げ、贈られた花が日常生活に溶け込むようなアイデアをお届けします。
このように、この記事では、花束をもらったときに最初に行うべきケアから、花を長く楽しむための具体的な方法まで、役立つヒントを順を追って紹介します。
普段花を飾る習慣がない方でも、無理なく取り入れられる方法を提案しますので、ぜひ最後までご覧いただき、花をより身近に感じることができるようになっていただければと思います。
花束をもらったとき、最初にどうするべきかを知っておくことで、花が持つ美しさや香りを無駄にせず、十分に楽しむことができます。そして、花が日々の生活に彩りを添えてくれることで、気持ちも豊かに、よりポジティブな日常が送れるようになるでしょう。
花束の応急措置
花束をもらった時にまず最初に考えるべきことは、花をできるだけ長く楽しむためにどのようにケアをすればよいかということです。花は自然のものですので、時間とともに枯れてしまうのは避けられません。
ですが、ちょっとした手間をかけることで、花の鮮度を保ち、花が持つ美しさをより長く楽しむことができます。花束を受け取ってからすぐにできる簡単な応急措置は以下のとおりです。
- 花瓶を洗う
- 水揚げをする
- 下葉の処理
- 花瓶に水を注ぎ、花束を飾る
花瓶を丁寧に洗う
家に花瓶があれば、花束を飾る前に洗っておきましょう。使用するものは基本的に、食器用洗剤とスポンジでokです。食洗機を使用するのは控えた方がいいでしょう。
花瓶が汚れた状態のまま、花束を入れてしまうと雑菌が繁殖し、花束が枯れる原因になってしまいます。丁寧に手洗いしましょう。
花瓶が普通の汚れであれば、食器用洗剤を使うのが基本です。少量の洗剤をスポンジに取り、温水で泡立てて、花瓶の内外を優しく洗います。スポンジの硬い面でこすらないように注意してください。特に細かな部分やデザインのある花瓶は傷つきやすいので、やさしく洗いましょう。
花瓶の底に水垢やカビが付いている場合は、重曹やクエン酸を使うと効果的です。重曹は、少量の水でペースト状にして汚れに塗布し、数分間放置した後にスポンジでこすり落とします。クエン酸は水に溶かして浸けておくと、カルシウムの水垢が簡単に取れます。これらの自然素材は、強力な洗浄力を持ちながらも花瓶に優しく、安心して使用できます。
花瓶の口の部分や内側が狭くて洗いにくい場合、古い歯ブラシを使うと便利です。歯ブラシで隅々まで磨くことで、見逃しがちな汚れをしっかり落とすことができます。
洗浄後は、花瓶を十分にすすいで洗剤や重曹の残留物が残らないようにします。最後に、清潔な布で水分を拭き取ります。湿気が残るとカビの原因になるので、しっかり乾燥させることが重要です。
>>水垢汚れもしっかり落とす、花瓶の洗い方完全マニュアル
水揚げの工程
大事なことは、花束を受け取って、できるだけ早く花の茎を水に浸けることです。しかし、その前に、「水揚げ」と呼ばれる作業を行うことが重要です。花束をもらってすぐに、花の茎の先端が空気に触れて乾燥してしまうと、水分を吸収しづらくなり、花が早く枯れてしまう原因になります。これを防ぐためには、茎の先端が乾かないようにすることが非常に大切です。
花束を受け取ったら、すぐに花の茎を水に浸けた状態で切りましょう。空気中に触れる前に茎を切ることで、空気が茎の中に入るのを防ぎ、花がスムーズに水分を吸収できるようになります。
水の中で切ることが難しい場合は、濡れた布を使って茎の切り口を包み、水分が失われないように気を付けて切るとよいでしょう。
切る角度についてですが、茎を「斜め」に切ることが基本です。直線的に切ってしまうと、花瓶の底に茎がぴったりと付いてしまい、水の吸収が悪くなることがあります。一方、斜めに切ると、茎の表面積が増えるため、水をより多く吸い上げやすくなります。理想的な切り方としては、45度の角度で茎を切るのがベストです。
斜めに切る理由は、茎の水分吸収にあります。茎を斜めに切ることで、切り口の面積が広がり、花が水をより効率的に吸い上げることができるのです。
もし、茎を直線的に切ってしまうと、切り口が花瓶の底にぴったりとくっつき、水が十分に行き渡らなくなります。結果として、花が必要とする水分が届きにくくなり、花が早く枯れてしまいます。
茎を切る際に気をつけたいのは、切り口ができるだけ新鮮で清潔であることです。もし、茎の切り口がダメージを受けたり、乾燥していたりすると、水分の吸収が阻害されてしまいます。
切り方としては、鋭いハサミやナイフを使うとよいでしょう。ハサミが鈍いと、茎を潰してしまい、水分の吸収がしにくくなることがあります。使用する前に消毒しておきましょう。
>>剪定バサミを長持ちさせる手入れと消毒方法
切るタイミングも大事です。花束を受け取ってから数時間以上経過していると、茎の切り口が乾燥してしまっている可能性があるため、なるべく早めに切り直すことが推奨されます。水切りを行った後は、すぐに花瓶に移し、花の鮮度を保ちましょう。
花束の茎の先端に保冷剤で包まれている場合があります。花束が傷まないように、お花屋さんが応急措置してくれているのです。とはいえ、そのまま花瓶の中に入れてしまうと水が汚れてしまうので、流水で丁寧に洗い流しましょう。
葉の処理:水に浸かる葉を取り除く
花束の管理で見落としがちなのが、「葉」の処理です。花を水に活ける際、水に浸かる部分の葉を取り除くことが大切です。水に浸かる葉がそのまま残っていると、葉から水分が蒸発して湿気がこもり、雑菌が繁殖しやすくなります。これが原因で花が早く傷んでしまうことがあるため、葉の処理を怠らないようにしましょう。
葉を取り除く際には、花の茎の下部、花瓶に入れる部分の葉を取り除きます。葉の一部が水に浸かってしまった場合は、その葉を丁寧に取り除くことで、花瓶の水がきれいな状態を保つことができます。
葉を取り除く際は、茎を傷つけないように注意しながら作業を行います。過度に葉をむしると、茎にダメージを与えてしまう恐れがあるため、必要最低限の部分だけを取り除きましょう。
葉の処理をした後は、花瓶に水を注ぎ、きれいな水が茎と葉をしっかりと包み込むようにします。
水替えの頻度
清潔な花瓶を用意し、花束の処置を終えたら花瓶に飾ります。形を整える際は、メインの花を前方に置き、バランスを考えて配置します。
花は高温多湿に弱いものが多いので、直射日光が当たる場所は避けましょう。またエアコンの風も悪影響があるので、エアコンの風が直接当たらないところを選びましょう。
花瓶の水は1~2日おきに替えます。替える際は、花瓶を洗って茎の先端部分を5mm~1cm程度カットすれば、元気に水を吸い上げてくれます。
花の延命剤を使えば水替えの頻度が減らせます。延命剤には、抗菌剤や防腐剤が含まれており、これらの成分が水中の雑菌の繁殖を抑制するため、花瓶の水が汚れにくくなり、水を清潔に保つことができます。
とはいえ、ずっと水替えしないでおくと数日で枯れてしまうので、水が汚れてきたら水替えは必須です。花の延命剤はスーパーやホームセンター、100円均一ショップなどで購入できます。
花瓶がない時の対処法
花束をもらったとき、花瓶がないことで困った経験がある方も多いのではないでしょうか。お祝いごとで、いただいた花を素敵に飾りたいけれど、花瓶がない、あるいは使いたくないという状況は意外とよくあります。
幸い、花を活けるためのアイテムは身近なところにたくさんあります。この章では、花瓶がなくても問題なく花を飾るための代用品をいくつかご紹介します。
これらのアイデアを活用すれば、花を楽しむために特別な器を準備する手間が省け、誰でも簡単に花束を飾ることができるようになります。日常的に使われている道具の中で、花を活けられるものをいくつか挙げてみましょう。
- コップやマグカップ
- 普段使っているコップやマグカップも、花瓶の代用品として十分に機能します。広口のものや深さがあるマグカップは、花を支えるのに適しています。コップやマグカップを使う場合、花の茎が安定するように注意が必要です。不安定に感じる場合は、花を束ねてリボンや紐で軽く縛ってから活けると良いでしょう。
- ピッチャー
- ピッチャーは花瓶に近い形状を持っているため、花束を美しく飾るのに適しています。安定感があり、花の重みで倒れにくいです。おしゃれなガラスピッチャーを使えば、自然な雰囲気で花を生けることができます。
- ボウル
- 大きめのボウルは、たっぷりと水を入れることができ、花が安定して活けやすくなります。ボウルに花を活ける際には、茎の長さを調整し、バランスよく配置することを意識しましょう。
他にもジャムや、はちみつの瓶、ワイングラスも代用品として適していますが、花束のボリュームを考えなければいけません。小型のものを使用する際は花を何個かずつに分けて、茎を切るなど工夫しましょう。
臨時の代用品であれば清潔なバケツも良い選択肢です。見た目に良くありませんが、十分な量の花束を入れられるので応急措置として使います。花瓶は園芸店やホームセンター、100円均一ショップなどで買えます。インテリアショップやオンライン通販ではおしゃれな花瓶が見つかります。花瓶が見つかったら移し替えましょう。
花束を長持ちさせる方法
花束をいただいた際に、できるだけ長くその美しさを楽しみたいと思うのは当然のことです。ですが、花は生き物なので、適切にケアしないとすぐにしおれてしまったり、色あせてしまうこともあります。
花束を長持ちさせるためには、水の管理、置き場所、そして栄養剤の使用が重要なポイントです。この記事では、花束を長く楽しむために知っておきたいケアのコツをご紹介します。
適切な水の量と温度
花にとって最も大切なものは、水です。花は水分を吸収して元気を保つため、適切な水分管理をしなければなりません。ここでは、花が最も快適に水分を吸収できる方法について説明します。
花束を飾る際、水の量は適切でなければなりません。一般的に、水は花の茎が水に浸る程度まで入れることが重要です。茎の半分以上が水に浸かっていると、花は十分に水分を吸収することができます。水位が低すぎると、花が水分不足になり、すぐに元気をなくしてしまいます。もし花瓶のサイズが合わず、水が少ないと感じた場合は、こまめに水を足すようにしましょう。
水の温度も花の寿命に大きな影響を与えます。冷たい水は花の吸水を遅くするため、最適なのは常温の水です。冷水を使うと花が衰えてしまう可能性があり、逆に熱すぎるお湯を使うのも良くありません。
常温の水は花にとってもっとも適した温度で、効率的に水分を吸収できます。夏場など暖かい季節には、室温の水でも十分効果があります。
花瓶の水を長時間放置しておくと、細菌が繁殖しやすくなります。水が濁ったり臭いがしたりすることがありますので、できるだけ1~2日に一度は水を取り替え、新鮮な水を補充するようにしましょう。水替えの際に、花瓶や器もきれいに洗っておくと、清潔な状態を保てます。
花を長持ちさせるためには、花に栄養を与えることも大切です。市販の花用栄養剤を水に溶かして使用することをお勧めします。
栄養剤は、花が水分を吸収するのを助けるとともに、花に必要な栄養素を供給し、しおれる速度を遅くします。栄養剤を使用する際には、パッケージに記載されている指示に従って、適切な量を水に溶かしましょう。
>>切り花を長く楽しむ方法、かんたんに花を長持ちさせる基本と自作の栄養剤レシピ
置き場所の選び方
花束を長く楽しむためには、置き場所にも工夫が必要です。花の状態は置き場所によって大きく変わります。花が最適な環境で過ごせるよう、以下の点を考慮して花を飾る場所を選びましょう。
- 直射日光を避ける
- 花は日光を浴びると、早くしおれてしまうことがあります。直射日光に長時間さらされると、花びらが焼けて色あせてしまう原因になります。花瓶を置く場所は、直射日光が当たらない場所を選ぶようにしましょう。カーテン越しの柔らかい日光や、明るい場所に置くことが理想的ですが、日光が強すぎないように注意しましょう。
- 風通しの良い場所を選ぶ
- 花は湿気が多い環境や蒸れた場所が苦手です。湿気がこもった場所に置いておくと、花が元気をなくしてしまうことがあります。風通しの良い場所に花を飾ると、湿気を適度に取り除いて、花が快適に過ごせます。また、風通しの良い場所は、花が水分を効率よく吸収できる環境にもつながります。
- 高温多湿を避ける
- 花が長持ちするためには、高温多湿の環境を避けることが重要です。暑い日や湿度が高い日には、エアコンの効いた涼しい部屋に花を置くことをお勧めします。キッチンや暖房器具の近くも極力避けましょう。高温になる場所では花の寿命が短くなり、すぐにしおれたり枯れたりすることがあります。
- 温度変化の少ない場所
- 花は温度の急激な変化に弱いため、温度差が大きい場所は避けるようにしましょう。エアコンや暖房の吹き出し口の近くや、冷暖房の影響を受けやすい場所に置くと、花がストレスを感じてしまいます。できるだけ一定の温度が保たれる場所に花を飾ることが、長持ちさせるためのポイントです。
栄養剤の使用と代用品
花束を長持ちさせるために、栄養剤の使用は非常に有効です。栄養剤は花が吸収する水分を補い、より元気に花を咲かせ続ける役割を果たします。ここでは、花用栄養剤の選び方と、もし栄養剤が手に入らない場合に使える代用品を紹介します。
花用の栄養剤は、一般的に水に溶かして使います。花が必要とする栄養素を直接水分から補うことができ、花の鮮度を保ちやすくなり、花の寿命が延びることが期待できます。栄養剤には、糖分や微量の栄養素(カルシウムやマグネシウムなど)が含まれており、花がエネルギーを効率的に使えるよう助けてくれます。
もし花用の栄養剤が手に入らない場合でも、家庭にあるもので代用することができます。以下のようなアイテムを使うことで、栄養剤と同様の効果を得ることができます。
- 砂糖
- 小さじ1杯程度の砂糖を水に溶かすと、花がエネルギー源として使えます。砂糖は花が水分を吸収するのを助けるため、長持ちさせる手助けをしてくれます。
- 酢やレモン汁
- 酢やレモン汁は、花瓶の水を清潔に保ち、細菌の繁殖を防ぐ効果があります。水1リットルに対して、小さじ1杯の酢やレモン汁を加えると、花が長持ちする可能性が高くなります。
- 漂白剤
- 少量の漂白剤(数滴)を水に加えることで、バクテリアの発生を抑え、花が長持ちするようになります。ただし、漂白剤の量は非常に少なくして、数滴程度に留めておきましょう。
花用のフラワーフードは、市販の栄養剤の代用品としても使えます。フラワーフードは、栄養剤と同様に水に溶かして使い、花が新鮮で長持ちするようにサポートします。
花束をアレンジして楽しむ
花を無駄にすることなく、長く楽しむためには、アレンジメントの方法を考えることもいい選択肢です。花をアレンジして新たな形で楽しむことで、花の魅力を引き出し、さらなる喜びを感じることができます。
ここでは、花束をアレンジして楽しむための簡単な方法を3つ紹介します。
一輪挿しで楽しむ方法
花束をもらった際、すぐに花瓶に飾るのが一般的ですが、花束に含まれていたいくつかの花を一輪挿しで飾ることで、異なるアレンジを楽しむことができます。一輪挿しは、その名の通り、一輪の花をシンプルに飾る方法で、個々の花の美しさを際立たせることができます。
花束の中から一番美しい花、または特に気に入った花を選びましょう。一輪挿しの場合、花が目立つように、なるべくシンプルで目を引く花を選ぶと効果的です。
バラ、ユリ、チューリップ、ひまわりなど、花びらが大きく華やかな花が向いています。また、色合いも考慮して選び、周囲のインテリアにマッチするようにするのもポイントです。
一輪挿しに使用する器は、シンプルなガラスのものや、陶器、竹などさまざまな素材があります。花の形や色に合わせて器を選ぶことで、花が引き立つ効果を得られます。
透明なガラスの花器は、花がより美しく見えますし、シンプルでモダンな印象を与えます。また、オシャレなデザインの器を選ぶことで、花と器の両方がインテリアの一部として楽しめます。
一輪挿しにした花も、長く楽しむためには水やりが大切です。花瓶に入れた場合と同様に、水が新鮮なうちに花を保つため、1〜2日に一度は水を交換しましょう。
一輪挿しは花の茎が水に浸かる部分が少ないため、茎を斜めに切ることを忘れないようにしましょう。こうすることで、花が新鮮な水をしっかり吸収できます。
花瓶は小型のものですむため、机の上や窓辺、リビングの棚など、様々な場所に飾ることができます。空間をシンプルに保ちたい場合には、花を一輪挿しにすることで、落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。
花を配置する場所によって、自然光を活かして花をさらに美しく見せることができるので、周囲の環境に合わせた配置を心掛けましょう。
ドライフラワーにする簡単な手順
花束がしおれてきたら、次はドライフラワーにして長く楽しむ方法を試してみましょう。ドライフラワーは、乾燥させることで花の美しさをそのまま保存できるので、お部屋のインテリアや小物としても使える魅力的なアイテムになります。
ドライフラワーは手軽に作ることができ、特別な道具も必要ありません。ここでは、簡単にできるドライフラワー作りの手順を紹介します。
- 花を選ぶ
- ドライフラワーにする花としては、バラ、ラベンダー、カスミソウ、ひまわり、ユリなどが適しています。花の大きさや形によって、乾燥後の風合いが異なりますので、どんな雰囲気にしたいかを考えて選びましょう。また、傷んだ花や葉は早く乾燥してしまうので、できるだけ新鮮なものを選ぶと良いでしょう。
- 乾燥方法
- 乾燥方法で、簡単で広く使われているのは「吊るして乾燥する方法」です。花束の花を一つ一つ束ねて、茎をきれいに揃え、紐やヒモでしっかりと縛ります。紐で縛った後、逆さにして風通しの良い場所に吊るしておきます。場所は湿気の少ない、直射日光が当たらない場所が理想的です。乾燥には2週間程度かかるのが目安で、時間をかけてじっくり乾燥させましょう。
- 乾燥後の仕上げ
- 花が完全に乾燥したら、ドライフラワーとして保存できます。乾燥させた花の茎が折れやすくなるため、取り扱いには注意が必要です。ドライフラワーは湿気が大敵なので、保存する際には、湿気の少ない場所で保管することをおすすめします。
- ドライフラワーの活用法
- ドライフラワーはそのまま飾ることはもちろん、リースや花束、ポプリにして楽しむこともできます。DIYでアクセサリーやギフトラッピングに使うこともできます。ドライフラワーは、長い間色や形を保つため、お部屋に飾っておくと、季節ごとのインテリアとしても素敵に変化します。
押し花の作り方と活用アイデア
最後に、押し花を使ったアレンジ方法をご紹介します。押し花は花を薄く平らに押しつけて乾燥させ、その形や色を保存する方法です。
手間はかかりますが、その美しい見た目と独特の質感が、アート作品や小物に生まれ変わらせることができます。押し花を作るのはとても簡単で、誰でもできる手軽なアートです。
押し花を作るためには、まず花を選んで慎重に摘み取ります。花束の中から、鮮やかな色合いや形が気に入った花を選びましょう。花を選んだら、花を適切に並べて、新聞紙や専用の押し花用紙の間に挟みます。その後、平らな重いものを乗せて圧力をかけます。しばらく時間をおくと、花がしっかりと押され、乾燥します。乾燥には1週間ほどかかるので、風通しの良い場所に置いて、乾燥させましょう。
完成した押し花は、いろいろな形で活用できます。カードやアルバムに貼って、オリジナルのポストカードやメッセージカードを作ることができます。
押し花を使ったアートフレームや、キャンドルのデコレーション、さらには封筒やプレゼント包装のアクセントとしても素敵です。ドライフラワーとはまた違った美しさがあり、手作り感を楽しめます。
押し花は、直射日光に当てると色が褪せやすくなるため、保存には注意が必要です。飾る際には、フレームに入れて壁に掛けたり、日光の当たらない場所に飾ると、長く楽しむことができます。
また、押し花は湿気に弱いので、湿度の高い場所で保存するのは避けましょう。
まとめ(もらった花束、どうする)
花を受け取ったときの喜びや、花束を長く楽しむためのケア方法を紹介しました。花は、ちょっとした手間や工夫で、日々の生活に色や香り、安らぎを与えてくれる存在です。
花束を長持ちさせるためには、いくつかの基本的なポイントを押さえておくことが大切です。まず、花を受け取った直後にするべきこととして、「水揚げ」と「茎を斜めに切る」ことが挙げられます。これにより、花は新鮮な水を吸いやすくなり、長く美しい状態を保ちます。また、水はこまめに交換し、花瓶の水を常に清潔に保つことが大切です。さらに、葉が水に浸からないようにすることで、腐敗を防ぐことができます。
花瓶がない場合には代用品を活用する方法を覚えておくと便利です。グラスやピッチャーを使ったりするのも有効です。一時的にバケツなどに花を生け、花瓶を購入して飾りなおすのも良いでしょう。
花を飾ることは、ただのインテリアとしての役割だけではありません。日常的に花を飾ることで、心理的にもポジティブな効果が得られることが多くの研究で明らかになっています。
花は見るだけでリラックス効果をもたらし、ストレスを軽減させる働きがあります。花を見つめることで、心が穏やかになり、安らぎを感じることができるのです。
最後に、花は贈り物としても最適です。花をもらうことはもちろん嬉しいことですが、自分で花を飾ることで、周囲の人々にも心地よい印象を与え、他人とのコミュニケーションのきっかけにもなります。花は人と人を繋げ、日常の中で小さな幸せを感じさせてくれる存在なのです。