サンスベリアを育てているのに、最近調子が悪い、なんだか葉が枯れてきた…そんな経験はありませんか?
育てやすいと言われるサンスベリアですが、実はちょっとした管理ミスが原因で枯れてしまうことがあります。
サンスベリアが枯れる、もっとも一般的な原因は「水やりのしすぎ」や「室内温度が低すぎる」など、意外にもかんたんに避けられることが多いのです。
この記事では、サンスベリアが枯れる主な原因を4つに分けて解説し、初心者でも簡単に実践できる対策方法をお伝えします。
サンスベリアが元気を取り戻すために、必要な知識とポイントを押さえて、あなたの植物ライフをもっと楽しく、快適にしてみましょう!
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サンスベリアの基本知識
サンスベリアは、観葉植物として人気の高い室内植物のひとつです。もともとはアフリカやアジア、インドなど、熱帯地域が原産地となっています。
外見の特徴は、長い葉が立ち上がり、鋭い縦の模様が特徴的な点です。葉の色合いは緑色や灰緑色、しま模様が入っているものもあり、非常に美しい外観を持っています。
葉は肉厚で、乾燥に強い性質を持っています。乾燥した環境でも元気に育つため、手間が少なく、初心者でも育てやすい要因となっています。
比較的小さな鉢でも育つため、室内での栽培にも向いています。インテリアとして人気が高く、その存在感のある葉の形状と色合いは、お部屋のアクセントとしても効果的です。
サンスベリアは空気清浄効果もあることで知られています。
NASAの研究によると、サンスベリアは室内の空気を浄化する能力が高く、特に有害な化学物質を吸収する働きがあるとされています。
多肉植物としての性質
サンスベリアは、多肉植物としても知られています。多肉植物とは、葉や茎が肥大して水分を蓄える植物の総称です。
多肉植物は内部に水分をたくわえるため、水やりの頻度が少なくて済み、水をあまりに与えすぎると根腐れを引き起こす原因になります。
そのため、サンスベリアを育てる際には、乾燥気味に管理することが重要です。
葉には「気孔」と呼ばれる小さな穴があり、ここから水分の蒸発を調節しています。乾燥した環境でも葉の内部に水分を保持できるため、サンスベリアは乾燥に耐える力が強いのです。
一般的な育て方のポイント
初心者でも安心して育てられるように、以下のポイントを参考にしましょう。
- 水やりは土が完全に乾いてから
- 明るい関節光の場所に置く
- 寒さには注意
- 排水性の良い土で根腐れを防ぐ
過剰な水分が根腐れの原因となるため、水やりは控えめにすることが大切です。土が完全に乾いてから水を与えるのが基本です。
冬季は成長が遅くなるため、さらに水やりの頻度を減らしましょう。目安としては、春から秋にかけては1週間に1回程度、冬は月に1回程度で十分です。
直射日光が強すぎると葉が焼けてしまうことがありますので、カーテン越しの日光や明るい室内で育てるのが理想的です。
サンスベリアは、暑さに強い反面、寒さには弱い植物です。最適な温度は18〜30℃程度で、10℃以下になると成長が鈍くなり、最悪の場合、枯れてしまうこともあります。
冬の間は寒さに注意し、特に窓際など冷えやすい場所に置かないようにしましょう。
サンスベリアは排水性の良い土を好みます。市販の観葉植物用の土を使うか、多肉植物用の土を使うと良いでしょう。鉢は必ず排水穴があるものを選び、余分な水分が土に溜まらないようにします。
根が浅く広がるため、深すぎる鉢よりも浅めの鉢を選ぶと良いでしょう。
サンスベリアが枯れる主な原因
サンスベリアが枯れる主な原因を理解しておくことは、元気に育てるために非常に重要です。サンスベリアが枯れてしまう原因について、以下の4つの要素に分けて詳しく解説します。
- 水のあげすぎ
- 根腐れ
- 日光の不足
- 寒さ
水のあげすぎに注意
サンスベリアが枯れる原因の中で、もっとも多いものが、水のあげすぎです。
多肉植物として水分を葉に蓄える能力が高いため、ひんぱんな水やりが必要ありません。必要以上に水分をあげることが続くと、根腐れにつながります。
必要以上に水を与えると、土の中で水分が長時間とどまることにより、根が酸素不足になって、最終的に根が腐ってしまいます。
根腐れが進行すると、植物の水分や栄養を吸収する能力が低下し、葉が枯れていきます。また、過剰な水分は病気の原因にもなります。
水やりのタイミングを判断するためには、「土の乾き具合」を確認することが大切です。指を土の中に差し込んで、土が乾いているのを確認してから水を与えましょう。
サンスベリアは根の乾燥に強いので、土が完全に乾いた状態でもしばらくは問題ありません。春から秋にかけては1週間に1回程度、冬季は月に1回程度の水やりで十分です。
鉢の中に水分が残ったままにならないように排水性の良い土を選ぶようにしましょう。
水をあげすぎると根腐れにつながる
過剰な水やりと密接に関連している問題として、根腐れがあります。根腐れは、植物の根が腐敗してしまう状態で、最も早く植物にダメージを与える原因です。
根腐れは水分が過剰に与えられたことによって発生しますが、根腐れが進行してしまうと、植物は徐々に衰弱し、最終的には枯れてしまいます。
根腐れの初期症状は葉の色が黄色くなったり、しおれたり、柔らかくなったりします。この場合は、根に異常がある可能性が高いです。根腐れが進行すると、根の色が黒くなり、根から悪臭が発生することがあります。
根腐れが発生した場合、まずは植物を鉢から取り出し、根を確認します。腐っている部分があれば、ハサミやナイフで取り除き、切り口を清潔に保ちます。
その後、乾燥した場所で1〜2日間放置して傷口を癒し、新しい土に植え替えます。植え替えの際は、土が乾燥していることを確認してから水を与えるようにしましょう。
日光不足や葉焼け
サンスベリアは耐陰性があり日陰でも育ちますが、それでも一定の光量は必要です。日光不足はサンスベリアの成長をさまたげ、葉が黄変する原因となります。
室内で育てている場合、日光が不足しがちです。明るい間接光を好むサンスベリアですが、あまりにも光が不足すると、葉が伸びすぎて不健康に見えたり、色が薄くなったりします。
サンスベリアの葉は直射日光に長時間当たると焼けてしまうことがあります。葉焼けの症状は、葉先が茶色く変色したり、葉に斑点が現れることです。
夏の強い日差しや、窓際で長時間直射日光を浴びていると、葉焼けを起こしやすいです。
日光不足を避けるためには、サンスベリアを置く場所として明るいけれど直射日光が当たらない場所を選びましょう。窓越しの光やレースカーテン越しの光がベストです。
寒さには弱いので注意
サンスベリアは寒さに弱い植物で、低温によるダメージに敏感です。理想的な温度は18〜30℃程度ですが、10℃以下になると、サンスベリアは十分に生育できません。
寒い季節になると、室内でも暖房の効いた場所に移すなど、温度管理に気をくばる必要があります。寒さによる影響で葉が黒く変色したり、しおれたりすることがあります。
冬場に温度が急激に下がると、根や茎が傷んでしまい、枯れが進行する原因になります。窓際など外気に触れる場所では夜間の温度差に注意しましょう。
寒い季節には、サンスベリアを暖房の近くやエアコンの風が直接当たらない場所に置き、室温が10℃以下にならないように配慮することが大切です。
水やりに関する注意点
水やりは植物にとって非常に重要な要素ですが、サンスベリアは特に気をつかう必要があります。ここでは、サンスベリアに適した水やりの方法と、注意すべきポイントを紹介します。
適切な水やりの頻度
サンスベリアは、一般的に水分をあまり必要としない植物で、ひんぱんに水を与える必要はありません。過剰な水やりは、根腐れを引き起こす原因となるため、水やりの頻度をしっかり管理することが大切です。
水やりのタイミングを間違えないためには、「土が乾いているかどうか」を確認することが基本です。土の表面が乾いていれば、鉢の底から水が出る程度に水を与えるようにします。
土が湿っている状態では水を与えないようにしましょう。土の乾き具合は、指で土の中に軽く触れて確かめると良いでしょう。
水を与える頻度は季節や環境に応じて異なりますが、春から秋にかけては1週間に1回程度が目安となります。
一方、冬場は成長が鈍化するため、土が乾燥するのに時間がかかります。水やりの頻度は、月に1回程度に減らすのが一般的です。寒い時期に水やりを多くしすぎると、根腐れや病気の原因になりますので注意が必要です。
水やりをする際には、一度にたっぷりと水を与えることが大切です。少量ずつ頻繁に水を与えるのではなく、土全体に水が行き渡るようにし、鉢の底から水が流れ出る程度の量を与えましょう。
水不足のサイン(葉の縦ジワ)
水やりの頻度が少なくなりすぎると、サンスベリアは水不足のサインを出します。水不足のサインの中でも、特に注意したいのが「葉の縦ジワ」です。
葉に縦ジワが現れる原因は、サンスベリアが十分な水分を吸収できていないためです。葉の表面にジワが現れ、葉が柔らかくなることがあります。
このような状態が続くと、植物の生育が停滞したり、最終的には枯れることにもつながります。
水不足が原因の場合、土が完全に乾いた状態であれば水を与えましょう。水やりの後、サンスベリアの葉が再びしっかりとしてきたら、水不足が解消された証拠です。
水やりを行っても、葉の縦ジワが取れない場合は、土の状態や鉢のサイズ、環境の湿度などを見直してみましょう。
乾燥した環境では、サンスベリアの葉が水分を失いやすいので、湿度が低い場合は水分を保つために湿度を適切に保つことも一つの方法です。
>>【観葉植物、水やりの基本】初心者向けに頻度やタイミング、季節ごとのポイントを解説
日光と温度管理について
サンスベリアは比較的強い光を好む植物ですが、直射日光は避けた方がいいでしょう。日光は温度管理は植物を育てるために不可欠な要素です。
ここでは、サンスベリアの理想的な置き場所から、日光不足の影響、冬季の温度管理まで、初心者でも実践しやすいポイントを解説します。
理想的な置き場所
サンスベリアは、元々アフリカやアジアの乾燥した地域に自生している植物です。比較的強い光を必要としますが、直射日光には弱いため、置き場所の選定には注意が必要です。
最適な光の条件としては、「明るい間接光」が最も理想的です。サンスベリアは直射日光を避けるべきですが、日当たりの良い窓辺や明るい部屋に置くことで、十分な光を受けることができます。
東向きや西向きの窓が理想的で、朝または午後の日差しが柔らかく差し込み、サンスベリアにとって心地よい環境です。
北向きの窓や、日光がほとんど届かない暗い場所では、サンスベリアは成長が遅くなったり、葉が細く薄くなったりすることがあります。
北向きの窓がある場合は、できるだけ近くに置いて日光を浴びさせるように工夫するとよいでしょう。
反対に、南向きの窓に置く場合は、直射日光に注意が必要です。夏場など強い日差しが差し込む時期には、葉が焼けてしまう可能性があります。日差しをさえぎるカーテンやブラインドを使用することが良いでしょう。
また、夏季は数時間の直射日光なら問題ない場合もありますが、長時間の直射日光は避けましょう。
環境的にどうしても日光が足りない状態で育てている場合は人口光源の利用もおすすめです。日光が足りないと、成長が遅くなったり、葉が伸びすぎたりすることがありますので、その場合は人工照明の利用を検討しましょう。
>>観葉植物はどこに置く?適切な置き場所と季節によっての調整方法を解説
日光不足による影響
日光が不足すると、サンスベリアの葉が本来の色を失い、薄く、緑色がくすんでしまいます。これは、光合成がうまく行われていない証拠です。
葉の伸び方にも異常が現れることがあります。日光が不足すると、サンスベリアは「徒長」することがあります。徒長とは、植物が日光を求めて不自然に間延びしてしまう現象です。
サンスベリアの場合、葉が細長く、間隔が広くなることで、見た目にバランスが悪くなります。このような状態が続くと、美しいフォルムを維持することが難しくなるため、置き場所の見直しが必要です。
さらに、日光不足が続くと、成長が著しく遅くなることもあります。サンスベリアは成長がゆっくりな植物ではありますが、日光が足りないと本来の成長ペースよりもさらに遅くなります。
新しい葉が出にくくなったり、成長が止まることもあるため、サンスベリアを元気に育てるためには、適切な日光の確保が必須です。
冬季の温度管理
サンスベリアは寒さに厳しい環境には弱いため、冬季の温度管理には十分な配慮が必要です。冬は温度が下がることが多いため、特に室内で育てている場合でも温度変化に注意を払うことが重要です。
サンスベリアの最適な成長温度は、18~24℃の範囲で、これを基準に管理します。夏の間はこの温度帯で育つことが理想的ですが、冬季には気温が下がるため、温度が10℃以下にならないように注意しましょう。。
冬の冷たい風や冷気が直接当たる場所は避けましょう。冷気にさらされると、葉が萎れたり、成長が止まる原因となるため、暖房が効いた室内の安定した温度環境を確保するようにします。
暖房を使う場合は、湿度も管理するようにしましょう。乾燥した環境が続くと、葉が乾燥して状態が悪くなることがあります。乾燥対策として、加湿器を使用したり、鉢の周りに水の張った器を置くのも効果的です。
>>【理想の温度・湿度はどれくらい?】観葉植物の適切な温湿度環境と調整テクニックを紹介
土壌と植え替えについて
植物を健康に育てるためには、土の選択や適切な植え替えが非常に重要です。
土壌の質や根の健康状態が植物の成長に大きな影響を与えるため、土や鉢の選び方、そして植え替えのタイミングや方法について正しい知識を持つことが大切です。
この項目では、サンスベリアに最適な土の選び方、根詰まりの兆候とその対策、そして植え替えの時期や方法について詳しく説明します。
土の選び方
サンスベリアに適した土の特性は、以下のとおりです。
- 排水性が良い
- 土壌は必ず排水性が良いものを選びましょう。排水性の良い土を使用することで、過剰な水分が根にとどまらず、根腐れのリスクを防ぐことができます。
- 軽くて通気性が良い
- 根が呼吸できるよう通気性が良い土を選ぶことも重要です。重すぎる土や粘土質の土は、根の成長を妨げる原因となるため避けましょう。
- 水はけの良い砂質の土
- サンスベリアには、「サボテン用土」や「多肉植物用土」といった、砂質が多い土壌が適しています。過剰な水分を素早く排出し、根腐れを防ぐ効果があります。
市販されているサボテンや多肉植物用の土は、すでに適切な配合になっているものが多いため、初めての方はこれを使うのが手軽で安心です。
より排水性を高めたい場合は、赤玉土や軽石、パーライトなどを混ぜて使います。
>>【土選びの基礎から配合まで】観葉植物を元気に育てる土に関する初心者向けガイド
根詰まりの症状と対策
観葉植物は生育が進むと鉢の中で根が成長しすぎて、根詰まりを起こすことがあります。根詰まりは植物にとって重大な問題となり、成長が止まったり、葉がしおれてきたりする原因となります。
根詰まりが発生すると、いくつかの兆候が見られます。主な症状は以下の通りです。
- 葉っぱがしおれてくる、新しい葉っぱが出てこない
- 土の表面は乾いているが、鉢底に水が溜まる
- 鉢底から根っこが出てくる
根が鉢の中で広がりすぎて、養分や水分を効率よく吸収できなくことにより、新しい葉が出にくくなったり、既存の葉がしおれてきたりします。
根が密集しているため、土壌の水分が均等に吸収されなくなります。水分が鉢の底に溜まりやすく、逆に表面は乾燥しやすくなることがあります。水やりの際に土が乾きにくく感じたら、根詰まりのサインかもしれません。
根が鉢を圧迫し、鉢の底から根が出てくることがあります。鉢の中で根が密集している証拠であり、早急に植え替えが必要です。
根詰まりを防ぐためには、適切なサイズの鉢に植え替えることが有効です。
鉢が小さすぎると、根が成長するスペースが足りず、根詰まりが起こります。逆に、鉢が大きすぎると土が乾きにくくなり、根腐れの原因になります。
鉢のサイズは、現在の鉢よりも1〜2サイズ大きい程度がベストです。
根が鉢の中で成長しすぎないように、定期的に植え替えを行いましょう。1〜2年に1回程度が目安ですが、成長速度や鉢の状況によって調整してください。
植え替えの時期と方法
サンスベリアの植え替えに最適な時期は、春から初夏にかけてです。この時期は成長が活発になり、新しい根がしっかりと定着しやすいため、植え替えには最適です。
逆に、冬はサンスベリアの成長が鈍くなるため、植え替えは避けた方が良いでしょう。
サンスベリアの植え替えのポイントは以下のとおり。
- 鉢の選び方
- 新しい鉢は、今の鉢よりも1〜2サイズ大きい程度にします。サンスベリアは根が横に広がるため、深さよりも横の広さが重要です。鉢の底に排水穴があることを確認してください。
- 根の状態をチェック
- 根を傷つけないように注意しながら、古い土を落とします。根が絡まっていたり、傷んでいる場合は、軽く切り取って取り除きます。根にカビや黒ずみが見られる場合は、取り除いて新しい土に植え替えましょう。
- 新しい土を入れる
- 新しい鉢に適切な土を入れ、サンスベリアを植えます。根が広がるように軽く土を押さえ、植物を安定させます。その後、水をたっぷり与えますが、過剰に水を与えないように注意しましょう。
弱ったサンスベリアの回復方法
サンスベリアが根腐れ、葉焼け、寒さなどにより弱ってしまうこともあります。ですが、サンスベリアは回復力の強い植物であり、適切な手入れを行えば、元気を取り戻すことができます。
この項目では、サンスベリアが健康を取り戻すための回復方法を詳しく解説します。
根腐れからの復活方法
サンスベリアの根腐れは、過剰な水やりが原因で発生することが多いです。根腐れは植物の生命に直結する深刻な問題ですが、適切に対処すれば回復することが可能です。
根腐れ兆候としては以下の症状が見られます。
- 葉がしおれる、黄色くなる
- 根が黒ずんでいる
- 土が湿りすぎている
根腐れが進行すると、サンスベリアの葉がしおれたり、黄色く変色したりします。また、葉がふにゃっと柔らかくなることもあります。
鉢を取り出して根を確認すると、根の一部が黒く腐っていたり、べたついたりしていることがあります。この状態では、植物に必要な水分や栄養が届いていません。
また、土が常に湿っている、または湿気がこもっている場合、根腐れが発生している可能性があります。
根腐れからの回復方法は以下のとおりです。
- 根を確認する
- 鉢からサンスベリアを取り出して、根をチェックします。腐っている部分(黒くなっている部分)は、ナイフやハサミを使ってきれいに取り除きます。健康な腐っていない部分は残しておきます。
- 消毒する
- 切り取った部分に病原菌が残らないよう、使用する道具(ナイフやハサミ)は消毒してから作業を行いましょう。切り取った部分が乾燥しやすくなるように、切り口をしばらく乾かします。
- 新しい土に植え替える
- 根をきれいにした後は、適切な排水性の良い土を使用して、サンスベリアを新しい鉢に植え替えます。新しい土に植えた後、しばらくは水やりを控えめにし、根の回復を待ちます。
- 水やりの見直し
- 回復期間中は、水やりを控えめにします。土が乾いてから水を与えるようにし、根が十分に回復するまで過剰に湿った状態にしないよう心掛けましょう。
- 温暖で明るい場所に置く
- 回復期間中は、温暖で直射日光の当たらない明るい場所にサンスベリアを置きます。植物にとって過度なストレスを避け、安心できる環境を整えましょう。
葉焼けや日光不足からの回復
サンスベリアは直射日光を好む植物ですが、急激な環境の変化や、強すぎる直射日光に長時間さらされることで葉焼けを起こすことがあります。
反対に、日光が不足している場合も、葉が元気をなくしてしまうことがあります。葉焼けや日光不足は、見た目にも影響を与えるため、早急に対処することが大切です。
葉が強い直射日光に長時間さらされると、葉先が乾燥して茶色くなり、焼けたような状態になります。これが進行すると、葉全体が茶色く変色することもあります。また、強い日差しにさらされすぎると、葉の表面が白っぽく、色が抜けたように見えることがあります。これも葉焼けの一つのサインです。
反対に十分な光を浴びていないと、サンスベリアの葉は伸びすぎて間延びし、形が崩れることがあります。葉の色が薄くなり、全体的に元気がなく見えます。
また日光不足の場合、葉が黄色く変色することがあります。葉の色がくすんで、元気がない様子が見受けられます。
葉焼けや日光不足からの回復方法は以下のとおりです。
- 日光の調整
- 葉焼けを防ぐためには、サンスベリアを直射日光が強すぎない場所に移動させます。特に夏場は、直射日光が強いため、午前中の柔らかい日光を浴びる場所に置くと良いでしょう。
- 焼けた部分の処理
- 葉焼けを起こした部分は、見た目が悪くなるだけでなく、植物のエネルギーを無駄に消耗する原因になります。茶色くなった部分をハサミで切り取ることで、植物が新たな成長を促すことができます。
- 日光不足の解消
- 日光不足が原因であれば、植物をより明るい場所に移動させ、日光がしっかり届くようにします。直射日光は避けつつ、明るい場所で管理すると、葉が元気を取り戻すことができます。
- 水やりの管理
- 焼けが起きている間は、あまり頻繁に水を与えないようにし、土の乾燥具合を確認してから水やりを行います。過剰な水やりは逆効果になるため、適切な水やりを心掛けましょう。
寒さによるダメージからの回復
サンスベリアは寒さに弱い植物であり、10℃以下の低温にさらされると、葉が傷んだり、根が凍ることがあります。寒さによるダメージは植物にとって大きなストレスとなり、回復には時間がかかることもあります。
冷たい温度に一定期間さらされると、葉がしおれたり、黒く変色することがあります。寒さで葉が凍傷を受けると、回復が難しくなります。
寒さで水分がうまく吸収されないと、葉の先端が乾燥して割れたり、乾燥した跡が残ることがあります。
寒さからの回復するには以下の内容を参考にしてください。
- 温かい場所に移動
- 寒さにさらされたサンスベリアは、すぐに温暖で安定した環境に移動させましょう。室温を一定に保ち、寒さを避けることが最優先です。
- 傷んだ葉の処理
- 凍傷を受けた葉や黒くなった部分は、早めに切り取りましょう。植物が他の健康な部分にエネルギーを回すことができます。
- 水やりを控えめに
- 冬季の寒さによるダメージから回復するためには、水やりを控えめにし、土が完全に乾いてから与えるようにします。寒さによって根が傷んでいる可能性があるため、過剰な水分供給は回復を遅らせる原因になります。
- 葉の保護
- 冬季にはサンスベリアを寒い場所に置かないようにし、温度変化の激しい場所を避けましょう。暖かい室内で、温度が安定した場所を選んで管理することが大切です。
まとめ(サンスベリアが枯れる原因は?水不足の症状と適切な水やり方法)
サンスベリアを健康に育てるためには植物のことをよく理解すること、しっかりと観察すること、適切な管理をすることが大切です。
サンスベリアは多肉植物の一種で、乾燥に強く、過剰な水分を嫌う特性を持っています。この特性をきちんと理解しましょう。
サンスベリアは根に水分を蓄えることができるため、過剰な水やりが根腐れを引き起こす原因となります。土が乾いたら水を与えるようにし、常に湿った状態にしないよう注意しましょう。
乾燥には比較的強いため、土が完全に乾いてから水を与えることが大切です。土が湿っている状態で水を与え続けると、根腐れを引き起こす原因になります。
植物を健康で美しく育てるためには、日々の観察が非常に重要です。毎日の少しの時間を使って植物をチェックすることで、早期に異常を見つけることができます。
葉がしおれていたり、色が黄色や茶色に変わっている場合は、何かしらの問題があるサインです。水やりや日光の不足、温度管理が影響している可能性があります。
土が湿りすぎている、または乾きすぎている場合は、適切な水やりがされていない証拠です。土の表面や指で軽く触れて確認しましょう。
定期的に植物を観察し、その変化に気づいて適切に対応しましょう。基本的な環境は以下のとおりです。
- 置き場所は明るい関節光が理想
- 過剰な水やりには注意
- 冬場の寒さ対策をしっかりとする
- 病害虫チェック
サンスベリアは育てやすい植物ですが、その美しさを長く楽しむためには、少しの注意と愛情が必要です。
日々の観察を通じてサンスベリアの健康状態をチェックし、適切な水やりと置き場所、季節ごとのケアを行うことで、長年にわたり元気に育てることができます。
多肉植物としての特性を理解し、過剰な手入れを避けながら育てていけば、サンスベリアはあなたの室内を美しく飾り続けてくれることでしょう。
>>植物が復活できる!?観葉植物の葉が黄色くなる原因と対処方法を解説